先日、サイトの方で絵師をして下さっている方が誕生日でした。
その時に、私はこの小説を書きました。
確かプロットも含めて、三日で書いたと思います。
しかもテスト前に。
ブログ用に、かなり改行して見やすくしています。
_____
私には一人も友達は居ない。
だから、誕生日すら祝って貰った事はない。
何時もと変らない、退屈過ぎる日常。
私は学校から帰り、郵便物を徐に取り出した。
珍しく私宛の封筒があった。
その封筒は白で、黒のペンで私の名前が書かれていた。
不思議な事に、切手が貼られていない。
バッグから鍵を取り出して、鍵穴にはめると回して鍵を抜き、静かに扉を開けた。
扉を開けて中に入ると、すぐに封筒を開けた。
中に一枚の手紙があり、私はそれを音読することにした。
「ハッピーバースデー・ユカ。
私達モンスターは、貴方の誕生日を祝いたいと思います。
もしよろしければ『バースデー・ハッピー』と、二回唱えて下さい。
しかし、その後に驚かないで下さい……」
私は読み終えると、今日が私の誕生日である事を思い出した。
私は思い切って小さな声で唱えた。
「バースデー・ハッピー……。バースデー・ハッピー!」
そう唱えてすぐ、ゴシックホラー映画等で出て来そうな暗い森に囲まれている、古城の大きな扉の前に私は居た。
力を込めて古城の重たい扉を押すと、今にも壊れそうな音を立てて開いた。
その中に目をやると、白い壁紙に白い花。
とても美味しそうで豪華な食べ物がある。
そこには病人のような人がたくさん居て、賑やかだった。
今流行りのロックバンドの、名曲といわれる有名な曲が聞こえる。
私の顔を見て、その人達は大きな拍手をして私を迎えてくれた。
「ユカさん、ハッピーバースデー。私達、モンスター一同は貴方を祝います」
顔が青く、白い髪や髭のある人が合成音のような声で話し掛けてきた。
人と違う……。人じゃない。
そう思うと、恐くてその場に尻餅をついてしまった。
人間に近い感じの人が、私を小さな部屋に二人係りで運んでくれた。
その部屋の壁紙は水色で、清潔感がある。大きな鏡もある。
そこには白いドレスから黒いワンピースからボーイッシュやパンク、
ゴシックやロリータ等、
様々な服や靴が置かれている。
私を運んでくれた人が、この服の中から好きなものを着て『あそこ』に来るように言われた。
もう一人の人は、私にたくさん優しい言葉を言って『あそこ』に行ってしまった。
「これにしよう」
私が選んだのは白くてフリルが多く、ゴスロリで膝丈のワンピース。
私はそのワンピースを着た。サイズはピッタリだった。
栗色のセミロングの髪を二つに結い、白いブーツを履く。
私はこの小さな部屋から出て『あそこ』、会場に向かった。
_____
私が会場に入ると、たくさんのモンスターがクラッカーを鳴らした。
「ハッピーバースデー。ユカ!」
今度はあの年老いたモンスターだけではなく、ここにいるモンスター全員で声を揃えて私を迎えた。
私は嬉しさのあまりに、つい泣き出しそうになったが、なんとか堪えた。
その後、私はそのモンスター達と楽しく話したり、ケーキを食べたり、歌を歌ったりした。
なんとモンスターの中には、あの有名なビートルジュースや、狼男や、ドラキュラもいた。
ビートルジュースはとてもお喋りで、たくさん楽しい話を聞かせてくれる。
楽しい。
ここまで心の底から笑ったのは初めてだったから、私は幸福を覚えた。
_____
今時のヒップホップの曲から、急にクラシック音楽に変ってしまった。
この曲の変わりが、もうこのパーティーも終りなのだと思わさせられた。
あの年老いたモンスターは、私を会場の中央に連れていった。
丁度シャンデリアの真下に私達はやってきた。
だんだんモンスターが集まり、いつの間にかクラシック音楽は消え、静かになった。
「御前の望みは? 私が叶えてやろう」
天からの声とも思える程高くて、澄んだ女性の声が会場に響く。
振り返ると、そこには背が高くて金髪で、美しい女性が居た。
「御前を招いたのこの私だ。さあ、願いを言え」
私はあの年老いたモンスターに視線を送ると、そのモンスターは怪しく微笑んだ。
「私の願いは……」
_____
あれから三年経った。
私は高校一年生になった。進級は目前にまで迫っている。
「あら、ユカ。もう行くの? プレゼントを入れる袋位持ってるわよね?」
「うん。行ってきます」
私は母にそう言うと、父にも行ってきますの挨拶をして家を出た。
私の家は父と母が離婚していたが、二人は二年半前に何とか復縁した。
母もそれから仕事を辞めた。
私は今、幸せの波に乗っている最中。
あの時、三年前はあの女性に友達と幸せが欲しいと願った。
その次の日から最高の幸せは訪れ、友達はたくさんできた。
ただ、その願いを言った時に女性は言った。
その幸せはいつまで続くのかは誰にも解らない。全ては神の悪戯だから……。と。
そんな事、決してない。私は自信がある。
今日は私の誕生日。
今日は何人、私の誕生日を祝福する???
(C)四十内凛
http://m-pe.tv/u/?arika1144
_____
所々、急いで書いたようなヶ所がありますね。
進歩しませんね、私。