こんにちは!国際教養大学(AIU)の受験を目指している皆さん、これまでの記事では国際教養大学英小論文試験の全体概要と、A/B日程の出題傾向や対策についてお話ししてきました。今回は、C日程の英語小論文に焦点を当て、その特徴や効果的な準備方法を詳しく解説します。

 

C日程の試験は、A/B日程と比べると形式や評価ポイントが異なり、独特の準備が必要です。しかし、適切な戦略を立てて練習を重ねれば、十分に対応することができます。この記事を読みながら、C日程の試験で求められるスキルと、それを磨くための具体的な方法を一緒に学びましょう!

 


C日程英小論文の試験形式と特徴

1. 簡潔な解答が求められる形式

C日程の英小論文試験は、A/B日程に比べて短い解答が求められる点が特徴です。課題文が出題される点ではA/B日程と似ていますが、自由英作文の分量は通常300~500語程度であり、簡潔にポイントをまとめる能力が試されます。

例えば、次のような課題が出題されることがあります。

  • 「テクノロジーの進化は教育にどのような影響を与えるか?」
  • 「異文化理解を深めるために最も重要な要素は何か?」

これらの質問に対して、論理的で簡潔な解答を作成するスキルが求められます。

2. 読解力と要約力がカギ

C日程では、課題文の読解力が非常に重要です。課題文は短めですが、論旨がはっきりしており、ポイントを見抜く力が必要です。また、課題文の内容を簡潔に要約し、それを基に自分の意見を述べる形式が多いため、要約力も試されます

 

例えば、課題文に「環境保護のために個人ができること」について述べられている場合、その要点を短くまとめ、さらに自分の考えを追加して結論を出す能力が評価されます。

3. 時間配分が重要

C日程では、読解と英作文の両方を短時間で行う必要があります。A/B日程に比べて制限時間が厳しいため、時間配分のスキルが試されます。課題文を読む時間と解答を作成する時間を効率的に使うことが合格の鍵です。

 


C日程試験で評価されるポイント

1. 簡潔で論理的な表現

C日程では、限られた時間の中でいかに自分の意見を明確に伝えられるかが評価されます。無駄な情報を省き、最も重要なポイントを選んで簡潔に書くスキルが必要です。

良い解答の例

  • 質問:「テクノロジーの進化は教育にどのような影響を与えるか?」
  • 回答例:

    Technology enhances education by providing access to a wide range of learning materials and enabling remote learning. However, it may also widen the gap between those who have access to technology and those who do not. To address this, governments and schools must ensure equal access to technological resources.

このように、問題の核心を突きながら、限られた語数で明快に述べることが重要です。

2. 課題文との関連性

C日程では、課題文の内容をしっかりと反映した解答が求められます。課題文の要点を正確に読み取り、それを基に自分の意見を述べることが高得点につながります。課題文から外れた内容や、単なる一般論では評価が下がる可能性があるため注意が必要です。

3. 文法と語彙の正確さ

簡潔な文章を書く際には、文法と語彙の正確さが特に目立ちます。一つの文法ミスや不適切な語彙の使用が、全体の評価を大きく下げる可能性があるため、正確性を重視しましょう。

 


C日程英小論文の準備方法

1. 課題文を素早く読み取る練習

C日程では課題文を短時間で理解し、要点を見抜く力が必要です。そのため、以下の練習方法を取り入れると効果的です。

方法1: 要約練習

TOEFLやIELTSなどの短めの読解問題を活用し、要点を一文で要約する練習を繰り返しましょう。例えば、以下の手順で練習を進めます。

  1. 課題文を読む(2~3分以内)
  2. 主張と重要なポイントを見つける
  3. 一文で要点をまとめる

これを繰り返すことで、課題文を短時間で把握するスキルが身につきます。

方法2: キーワードを見つける

課題文に含まれるキーワードを見つけ、それを元に自分の意見を構築する練習も有効です。例えば、「テクノロジー」「教育」「格差」といった重要な言葉を拾い、それに基づいて論点を展開する力を養いましょう。

 


C日程英小論文の具体的なトレーニング方法

C日程の試験では、時間が限られている中で課題文を正確に読み取り、簡潔で論理的な解答を作成するスキルが必要です。この章では、効率的に準備を進めるためのトレーニング方法をご紹介します。

 


1. 課題文を読み取るスピードを高める練習

C日程の課題文は短いとはいえ、試験中に素早く内容を把握するためには、速読スキルを鍛える必要があります。以下の方法を取り入れることで、読解力を向上させましょう。

方法1: 時間を測って速読練習

  • 1日に数本の短い英語記事を選び、1分以内に要点を把握する練習を行います。
  • 記事を読んだ後、重要なポイントを一文でまとめてみてください。これにより、短時間で重要な情報を抽出するスキルが磨かれます。

方法2: 段落ごとの要約練習

課題文を段落ごとに分け、それぞれの段落で述べられている主張を一文で要約する練習を行いましょう。この方法を繰り返すことで、論理的な構造を見抜く力が養われます。

 


2. 簡潔で論理的な文章を書く練習

C日程の自由英作文では、最低でも300語という文字数と限られた時間で自分の意見を論理的に述べるスキルが求められます。次の手順で練習を進めましょう。

ステップ1: 主張を明確にする

まず、課題文を基に自分の主張を一文でまとめます。この一文が自由英作文全体の軸となるため、簡潔でわかりやすい表現を心がけましょう。

 

例題: 異文化理解を深めるために最も重要な要素は何か?

  • 主張例: "Mutual respect is the key to fostering better cross-cultural understanding."

ステップ2: 主張を支える具体例を選ぶ

次に、主張を支える具体例を1~2つ挙げます。具体例は、自分の経験や一般的な事実から選びます。

 

具体例:

  • 留学中に他文化の価値観を尊重することで友人関係を築けた経験
  • 異文化トレーニングを行う企業の成功事例

ステップ3: 「序論-本論-結論」の構成を練習

簡潔にまとめるには、基本的な構成を守ることが重要です。

  1. 序論: 自分の立場や課題文の要点を簡潔に述べる。
  2. 本論: 主張を支える具体例を展開する。
  3. 結論: 論点を再確認し、結論を示す。
 

3. フレーズ集を使って語彙力を高める

C日程では簡潔な解答が求められるため、適切なフレーズや語彙を使いこなすことが評価のポイントになります。よく使われるフレーズを覚え、実際の解答に取り入れましょう。

よく使われるフレーズ

  • 序論: "The main point of the passage is that..."
  • 本論: "One example of this is..."
  • 結論: "In conclusion, it is essential to..."

練習方法

  • 新しい単語やフレーズを覚えたら、自分で例文を作成してみてください。
  • TOEFLやIELTSの語彙リストを参考にするのも効果的です。
 

4. 時間配分のトレーニング

C日程の試験では、課題文の読解と自由英作文の作成を短時間で行う必要があります。限られた時間内で効率よく回答を仕上げるためのトレーニング方法をご紹介します。

方法1: 模擬試験を行う

  • 過去問を使い、90分以内で課題文の読解と解答作成を行う模擬試験を繰り返します。
  • 本番と同じ形式で練習することで、試験慣れが進みます。

方法2: タイムマネジメントのコツ

  • 課題文を読むのに5~10分
  • 解答の構成を考えるのに15~20分
  • 解答を書くのに60~70分 これらを目安に時間を配分しましょう。
 

実際の解答例

最後に、C日程の自由英作文で高得点を狙える解答例をお見せします。

問題例

"What is the most important factor in promoting global cooperation?"

解答例(約120語)

The most important factor in promoting global cooperation is mutual understanding. Without understanding each other's perspectives, it is difficult to work towards common goals. For example, during international climate change negotiations, countries often struggle to agree on solutions due to differing priorities. However, when nations take the time to listen and empathize with others, they can find compromises that benefit everyone. Therefore, fostering global cooperation requires not only communication but also a willingness to respect and consider diverse viewpoints.

このように、課題文を反映した意見具体的な例を使って簡潔に書くことがポイントです。

 


次の記事:AIUの英小論文試験で使える英語表現と語彙力の磨き方

この記事では、C日程英小論文の特徴と準備方法について詳しく解説しました。次の記事では、国際教養大学の英小論文試験で高得点を取るために役立つ英語表現や、語彙力を磨くための具体的な方法をお伝えします。ぜひお見逃しなく!