こんにちは!国際教養大学(AIU)の受験を目指している皆さん。試験本番で最もプレッシャーを感じる瞬間の一つは、「時間が足りない!」と焦るときではないでしょうか?エッセイを書く際に時間が足りなくなり、書きたいことがまとめきれないと感じたことはありませんか?
この記事では、限られた時間内で効率よくエッセイを仕上げるための具体的なテクニックを紹介します。試験本番はもちろん、普段の練習にも活用できる方法ばかりですので、ぜひ試してみてください!
時間を短縮する3つの基本原則
まず、エッセイを効率よく書くための基本原則を押さえましょう。この3つを意識するだけで、作業スピードが大幅に向上します。
1. 構成を決めてから書き始める
エッセイを書く際、構成を考えずに書き始めると、途中で何を書いているのかわからなくなり、時間を浪費してしまいます。「構成を決める→書く」という手順を徹底することで、無駄なく進めることができます。
方法:
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序論・本論・結論のフレームを作る:
- 序論では課題文を簡単に要約し、自分の主張(Thesis Statement)を述べる。
- 本論では主張を支える理由を2〜3つ挙げ、それぞれに具体例を加える。
- 結論では全体をまとめ、主張を再確認する。
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段落ごとの内容を箇条書きで整理する:
- 各段落に何を書くかを簡単にメモするだけでも、執筆がスムーズになります。
例:
テーマ:「テクノロジーは創造性を促進するか?」
- 序論: テクノロジーの影響に関する議論の概要、自分の立場(創造性を促進すると主張)。
- 本論1: コラボレーションを可能にする(例:Google Docsの活用)。
- 本論2: 新しいアイデアの共有を促進する(例:YouTubeやBehance)。
- 結論: テクノロジーの利点が懸念を上回ると結論付ける。
2. 完璧を目指さず「まず書く」
多くの受験生が犯しがちなミスは、最初から完璧な文章を書こうとすることです。時間が限られている中では、「まず書く」ことを優先し、見直しで修正する方が効率的です。
方法:
- 最初のドラフトでは文法やスペルにこだわりすぎない。
- 書き終えた後、余った時間で見直しと修正を行う。
具体例:
- 悪い例: 序論だけに時間をかけすぎて本論が中途半端に終わる。
- 良い例: 全体を書き終えてから、序論や本論を修正する。
3. 使い慣れた表現やテンプレートを活用する
エッセイを書く時間を短縮するためには、使い慣れた表現やテンプレートを準備しておくことが効果的です。これにより、書き出しや構成に悩む時間を減らせます。
おすすめテンプレート:
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序論のテンプレート:
- The topic of [課題文のテーマ] has sparked various debates. While some argue that [反対意見], I believe that [自分の主張] because [理由1] and [理由2].
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本論のテンプレート:
- One reason why [自分の主張] is that [理由1]. For instance, [具体例]. This demonstrates how [理由1] supports the argument.
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結論のテンプレート:
- In conclusion, [自分の主張] because [理由1] and [理由2]. As society continues to evolve, it is crucial to [課題文に関連した考察].
具体例:
テーマ:「教育は創造性を育むべきか?」
- 序論:The topic of whether education should foster creativity has been widely discussed. While some believe that strict discipline is more important, I argue that education must prioritize creativity because it encourages innovation and problem-solving.
- 本論:テンプレートを基に理由と具体例を展開。
時間短縮のための練習方法
エッセイの効率化は、試験本番だけでなく練習段階でも意識することが重要です。以下の練習方法を取り入れて、時間内にエッセイを書き上げるスキルを磨きましょう。
1. タイマーを使った模擬試験
制限時間内でエッセイを書く練習を繰り返すことで、試験本番に備えることができます。
方法:
- 過去問や模擬問題を用意する。
- 試験と同じ条件(90分または120分)でエッセイを作成する。
- 制限時間内に書き終わらなかった部分を見直し、次回の課題とする。
ポイント:
- 時間配分を意識する(読解→構成計画→執筆→見直し)。
- 毎回の練習後にフィードバックを受ける。
2. 速書き練習(スピードライティング)
スピードライティングとは、短時間でエッセイの全体像をまとめる練習です。この方法を繰り返すことで、文章を書くスピードが向上します。
方法:
- テーマを1つ選ぶ。
- 15〜20分の時間制限を設けてエッセイを書く。
- 完成後に内容を見直し、改善点を確認する。
メリット:
- 時間内に書き終える感覚を掴める。
- 文法やスペルにこだわらず、全体の構成を重視できる。
3. 段落単位での練習
全体のエッセイを書く時間がない場合は、段落ごとに練習するのも効果的です。
方法:
- 序論、本論、結論のいずれかを選び、それだけを書く。
- 10〜15分で1段落を完成させる。
- 書き終えた段落を見直し、論理の一貫性を確認する。
具体例:
テーマ:「移民政策の是非」
- 序論のみ書く練習:
The issue of immigration policies has sparked heated debates. While some argue that stricter controls are necessary, I believe that open policies promote cultural diversity and economic growth.
試験当日に役立つ効率化テクニック
試験本番では緊張やプレッシャーの中でエッセイを書くため、事前に効率化のテクニックを身につけておくことが重要です。以下では、試験当日に焦らず取り組むための具体的な方法を紹介します。
1. 課題文の素早い読解法
エッセイの質を決める鍵は、課題文を正確かつ素早く理解することです。しかし、時間が限られている中での読解には工夫が必要です。
方法:
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キーワードをマークする
- 課題文を一読しながら、テーマに関連するキーワードや重要なフレーズに下線を引きます。
- 例:「創造性」「テクノロジー」「コラボレーション」など。
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要点を要約する
- 課題文の主張を1〜2文で簡潔にまとめます。
- 例:課題文が「テクノロジーは創造性にプラスの影響を与える」と述べている場合、Technology positively impacts creativity by fostering collaboration. という要約を作成します。
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自分の立場を決める
- 賛成か反対かを早い段階で決定し、その理由を2〜3つ挙げます。
時間配分:
- 読解と要約に10〜15分を使い、構成計画に移ります。
2. 構成計画のスピードアップ
課題文を理解したら、次はエッセイ全体の構成を計画します。構成を効率的に練ることで、執筆がスムーズになります。
方法:
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3段構成を徹底する
- 序論: 主張(Thesis Statement)を明確にする。
- 本論: 主張を支持する理由と具体例を段落ごとに整理する。
- 結論: 主張を再確認し、議論を締めくくる。
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箇条書きを活用する
- 各段落の内容を簡潔に書き出します。
- 例:
- 序論:テクノロジーと創造性の関係を簡単に述べる。
- 本論1:コラボレーションを可能にする(例:Google Docs)。
- 本論2:情報共有を促進する(例:YouTube)。
- 結論:テクノロジーの利点が懸念を上回る。
ポイント:
- 箇条書きに時間をかけすぎないように注意する(5〜10分以内)。
3. 時間配分を徹底する
試験当日に時間が足りなくなるのを防ぐためには、あらかじめ時間配分を決めておくことが重要です。
理想的な時間配分(90分の場合):
- 読解と構成計画: 20分
- エッセイ執筆: 60分
- 見直し: 10分
実践のコツ:
- 各段落に割く時間を決める(例:本論1に20分、本論2に20分)。
- 書きながら修正しない。まずは書き切ることを優先し、見直しの時間を確保する。
焦りを防ぐマインドセットの構築
試験中に焦ってしまうと、書くスピードが落ちたり、論理の一貫性が失われたりする可能性があります。以下のマインドセットを試験前に構築することで、余裕を持って取り組めるようにしましょう。
1. 完璧を目指さない
試験中にすべてを完璧にしようとすると、時間が足りなくなります。試験では、「伝えたい内容がしっかり伝わること」にフォーカスすることが大切です。
意識すること:
- 文法ミスを完全に排除するよりも、論理が明確であることを優先する。
- スペルミスや細かい表現は見直し時間で修正する。
2. 書くことを楽しむ姿勢を持つ
受験勉強が追い詰められた状態になると、エッセイを書くこと自体がストレスになることがあります。しかし、エッセイは自分の考えを表現するチャンスでもあります。
ポイント:
- 自分の意見を論理的に整理する楽しさを見つける。
- 書く過程を通じて、課題文のテーマについて深く考える機会だと捉える。
効率化を助けるツールとリソース
効率的にエッセイを書くためには、便利なツールやリソースを活用するのも一つの手です。
1. Grammarly
エッセイを書いた後、文法やスペルのミスをチェックするためのツールです。短時間でエッセイを改善できます。
2. オンラインテンプレート
事前に準備されたエッセイ構成のテンプレートを使うと、試験中にゼロから考える時間を節約できます。
おすすめ:
- TOEFLやIELTSのエッセイテンプレートを参考にする。
- 「序論-本論-結論」の基本構造を含むシンプルなテンプレートを用意。
3. タイマーアプリ
模擬試験や練習中にタイマーを設定することで、時間内にエッセイを書く感覚を養えます。
次の記事:AIU英小論文試験での「具体例」の選び方と活用法
この記事では、時間がないときにエッセイを書く効率化テクニックを紹介しました。次回の記事では、試験で説得力を高めるための具体例の選び方と、それをエッセイにどう活用するかを解説します。次回もぜひお楽しみに!