今日は子どもたちとたくさん遊んだあと、妻のスマホを解約しに行った。



解約するのが、なんとなく嫌だった。


もう使う人はいないのに


解約するのが嫌で仕方なかった。



とにかく何も考えないようにして、ショップに行った。



子どもたちはご機嫌で待っていてくれた。



店員さんに事情を話すと、微妙な顔をされた。


そりゃそうだ。本当に申し訳ない。



サクサク手続きをしてくれて


している間、妻のスマホを眺めて


死亡診断書を出したり、免許証を出したり


妻の名前で署名したりしているうち、




すこしだけ、泣いてしまった。



長男が私をなでてくれた。



私が泣くと、長男はどんなに楽しい時も、悲しい時も


ぱぱ


と言って、なでてくれる。




まるで、妻がそうしてくれるように






手続きが終わってから、妻のスマホは見れなかった。


見たら、また泣いてしまう。




買い物をして、子どもたちを遊ばせた。






家の遺品も整理し始めた。


まだ捨てられないから、とりあえずまとめている。


そのうち、捨てていかないと


でも今は、とりあえずしまって


もう誰も使わないけど


妻の使っていた遺品を抱きしめると、妻を抱きしめている気がして


まだ手放せない




早く手放して、部屋を税理したい。


賃貸だし、スペースは限られている。


第一、もう使う人がいない




でも、まだ手放せない



この気持ちは何だろう


まだどこかで、帰ってきてくれると思っているのか


それとも、妻を忘れるのが怖いのか






よくわからない