プロローグ:
十四歳の女の子が、学校の屋上から飛び降りて自殺した。
今朝、テレビのニュースで見たんだ。
屋上の柵を乗り越えて、空に向かって飛んだとき、
その子はいったいどんな気持ちだったんだろう。
それを考えると、体の奥がしいんと冷たくなる気がして、
すっごく怖くなる。
あふれた毎日に、突然起きる悲劇。
でも、それは、けっして他人事なんかじゃない。
すぐ身近で、明日、起こるかもしれないのに。
このお話は、わたし、小川凛が、中学校を卒業して、
高校に入学するまでの春休みに起こった出来事です。
そして、そもそもの発端は、わたしが広瀬崇に、
「二人で鎌倉に行こう!」って、誘われた日に、さかのぼるんだ。
わたしったら、それが、あんまり嬉しくて、浮かれすぎていたから・・・・・・。
だから、まさか、それが発端になって、あんな事件に怒るなんて、
そのときは想像もしてなかったんだ。
わたしの中学最後の春休みに起こった、事件。
聞いてくれる?
明日、大一目を完成させます。
