YKがてきとーに書きなぐるところ

YKがてきとーに書きなぐるところ

です。めぼしいものがあるといいね。

 はじめましての方ははじめまして、でないかたはこんにちは、こんばんは、おはようございます。ITetsuYKと申します。

 読み方は一応「あいてつようこ」。気軽にYKとでもお呼びください。

 

 

 さて、タイトルにもある通り今回は言語学の話をしようと思います。その前に、そもそも「言語学」って何をするのか、っていう話から始めていきましょうか。


 言語学は、まぁ名前の通り言語に関するものを研究する学問です。言語学の中でも結構種類が分かれていて、「この文字や単語はどの発音とイントネーションなの?」っていうのを研究する音韻論(おんいんろん)や、「この文章はどういう構造で作っていて、どういう意図でこの構造・この単語を選んだの?」っていうのを研究する統語論(とうごろん)などいろいろあります。

 

 今回はこの二つを取り上げてみようと思います。

 そして言語学は日本語や英語、韓国語など全ての言語にありますが、外国語の話をしだすともう収拾がつかなくなりそうなので今回は日本語学の範囲で納めて話していきます。

 

 

 最初は、音韻論で何をするのか。

 まず、日本語には一応14×4=56個の子音(行のほう)と5個の母音(段のほう)があります。五十音図ならぬ二百八十音図。

 母音はアイウエオの5つだとして、子音は「アカサタナハマラワガザダバパ」×「アヤユヨ」で56個ですね。カ×ヤ=キャみたいな感じで増殖させました。まぁこれでもキャパオーバー的な感じで多く感じてしまうのですが、これに負けを取らないヤツが日本語には存在するんですよ。それが「ン」ですね。こいつはね~。もうヤバいよ。

 

 みなさん「ン」を英語(ローマ字)に移すとき何に移しますか? ほぼ10割の人がNと答えると思います。実はこれは半分だけ正解なんですよ。

 もちろん「ン」はNで発音されることが多いですが、この「ン」の後ろに何が来るかでけ~っこう音が変わるんです。知ってました? 知ってたらえらい。もう外国の人に日本語教えられますね。

 「ン」の後ろにカ・ガ行/マ行/ラ行が来ると、「ン」その後ろの子音にとてつもない影響を受けます。試しに「あんまり」と「あんがい」と「れんらく」を発音してみてください。なんか、びみょ~~に違くないですか? ローマ字に発音通りに直してみると「ammari」、「ang'gai」、「rerraku」になります。後ろのヤツすんごく引っ張ってきてますよね。gがngになったのはガ行と同じ口の形でンを発音しようとしたから。

 まぁ意識しなくても分けて発音できてるし、意識しなかったらもう全部「ン」に聞こえちゃうんですけどね。仕方ないことではある。でも外国の人はそうはいかないんです。意識しないと全部Nになっちゃう。悲しいね。

 

 まぁ、こういうのをひたすらやっていく学問です。音韻論と言うのは。これ以外にも母音の無声化(でがで「す」がささやきみたいになる現象)とか鼻濁音(アナさんの「私」が「ンが」に聞こえるやつ)とか、いろいろあります。楽しいというかもはや不思議ですよね。

 

 

 さて、次に行ってみましょう。統語論です。まぁ今回取り上げるものに関しては統語論とはちょっと言いにくいんですが。

 

 「○○している」は、結構色んな意味を持っています。

 最初に思いつくのは「進行」ですね。今まさにその動きをしつづけている、みたいな意味。例えば、「今運転してるからあとでまたかける! ごめんね!」とか。でも、それ以外にもけ~~~っこうあるんです。

 次に、「繰り返し・習慣」の意味もあります。今やってるわけではないけど、結構定期的にやってる、みたいな。「毎日ここのうどん食べてるけど、全然飽きないんだよね。」で感がつかめるでしょうか。

 最後。今回はちょっと離れて「状態」の意味です。こっちはちょっと特殊ですね。「煮込みながら、上に浮いているアクはちゃんと取りましょう。」みたいに、今まさにそれをやっている、とかの意味ではないけど「-ている」を使わざるを得ないとき。「~を~する」になる動詞は「~てある」を使います。「置いてあった紙は全部片づけといたよ」みたいに。

 

 こういう、文法だったり語彙選択だったりを扱う学問が統語論です。これ、先ほどの「ン」みたいにネイティブの方々はふつ~~に使い分けてるんですが、これも外国の人が使おうとするとまぁ~~~~やりにくい。僕もたまに日本語を教えるときがありますが、文法授業を結構しっかり開かないとこの説明は無理です。本当に。

 

 

……もう1750文字超えちゃいましたね。これ以上書くともう読みにくかったのが尚更読みにくくなるので、ここらへんにしておきます。

さて、言語学が楽しい、っていうのは伝わりましたでしょうか。まぁ楽しい、面白い、まではいかなくとも、「すんげぇ不思議なことやってんな」みたいに思っていただければ幸いです。

 

 言語学だけじゃなくても、当たり前に僕たちがやっているものを改めて見つめてみるの、結構面白いですよ?

 

では、また別のところでお会いしましょう。ITetsuYKでした。バイバイ。