善きこと3個
・日の出前より起床
・おうち仕事進める
・新しいことの始める準備
日の出前に目が覚める
風が凪いでいる時間に
カーテンを開けた
空が明ける前の
きれいな空気のなか
月が残っている夜明け前
久々に空を仰ぎ見て
満月より少し欠けた月を見上げた
2年前のGW前の4月下旬
オリンピックが夏に開催予定
そんなニュースがあった頃
在宅で介護中の母を救急搬送
主治医の指示で病院へ行った
「救急車なんて大げさな…」
行き渋る母を横目に
初めて119番をダイヤルした
前もって準備していた
「入院セット」を確認
保険証・血圧手帳・お薬手帳
本人の状態を即時伝えられるよう
これまた確認準備
コロナ禍まっただの中
案外早く到着、付き添い同乗
バイタルの確認する隊員に
状況を説明
主治医の指示を伝えながら
ほどなく病院へ到着
ご家族はこちらへと
同意書やらのサインを求められ
救急外来のロビーで待つこと
8時間以上…
ついに呼び出された
血管外科専門医の自己紹介
母の病状の説明
入院&手術か帰宅か
判断を迫られた早い話
何もせず帰宅or入院&手術
コロナの影響で入院しても面会できず
例え手術が出来て問題が解決したところで
体力的にムリだろうことは予想できた
看取りが出来ない状況になる
母とはずっと終末期医療について
話し合い決めていることがあった
ムリな延命はしない
痛みだけは無いようにして欲しい
救急搬送といっても
意識も頭もしっかりしている
医師に決断前に母に会えるか
確認をしたがコロナの関係で
会えないとのこと
仕方ない、本人の意思はどうかと
確認をすると
「娘に任せる」との事
看ている娘の私がしたいように
決めなさいということだろう
ハードな決断ではあった
迷いがないと言えばウソである
だが結局
そのまま連れ帰ることにした
帰りの手続きなどをしている間
やっと本人に会えることになった
帰りのタクシーを捕まえ
やっとの思いで車いすから車へ
4月下旬といってもまだ夜は寒い
車の中で母を支えながら外を見ると
少し欠けた月が目に飛び込んできた
「これでよかったんだよね?」
小声で母にたずねた
「そう、お姉ちゃん正解!」
母はニッコリ笑って褒めてくれた
「大きな月だねぇ、見てごらん」
嬉しそうに月を愛でる母と帰宅した
その数か月後に母を看取った
何が正解だったかはわからない
自分の決断が正しかったどうか
それもわからない
入院手術をしていたら…
いや、これもわからない
ただ言えることは
昔からよく「どうしたいのか」
意思の確認を何度もしてきた
介護や命の引き際に
正解はない
何をしても、しなくても
どうであっても
思ことは人それぞれ様々である
私の場合は
くりかえし話し合っていたからこそ
母の望むようにできた
それだけは間違いない
最後に一緒にみた大きな月
少しだけ欠けた月をみると
この時の情景が思い出される
本日のアラフィフでした
今日の一枚
↓
満月のような菊の花
次の満月は5月6日
また空を見上げ
月を愛でようと思う
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