善きこと3個

・お花見最終日
・ウォーキング継続中
・読書継続中

桜前線も北上していく
これからのサクラがやってくる
地域の皆様も心待ちであろう

さすがにお花見も
終盤に差し掛かる関東地方

今年最後のお花見とばかりに
普段は行かない場所に行ってみた

サクラは散り際が美しい

切ないようで新しい
新緑の季節の幕開けでもある



介護の後半で『思い込みを手放す』
そんな出来事があった

出来ることは精一杯する

コレが正しいと思っていた
 

命が消えゆく時って
ゆるやかに食欲が落ちていき
枯れるように閉じていくもの

たくさんの看取りの本を読んで
知識だけはしっかり頭に入っていた

だがしかし、なのである

目の前で少しずつ食が細くなり
寝ている時間が増えていく中

時間通りに食事や水分を取らせようと
本人ではなく、時間に合わせて
起こしてしまっていた

本人も自分が食べきれないことが
ツライ様子

無理やり口に入れることは無かったが
出来るだけ本人が食べきれるよう
盛り付けを少なくした

「今日は食べきれたよ」

そういって笑顔をみせてくれる
その配慮が嬉しくもあり苦しかった

本当はもっと食べてもらいたい

私の気持ちを知って

「ごめんね」
そんな気持ちを持たせてしまった

しっかり食べてもらう

そんな考えをやめ
本人が満足できるよう

切り替えた

限りなくひと口だけ
そんな日が続いた

亡くなる前の晩まで
食が細くても、それなりに元気

浮き沈みもなく平坦な日々

「今日は大好きなウナギだよ~♪」

沢山は食べられなくとも
母の大好きな食事のひとつ

家にある「お重」
ひと口サイズで盛り付け
フタをし食卓へ出した


「お、今日は豪勢だねぇ」

そんな軽口をたたいて
嬉しそうに普段より
ひとくち多めに食べ

久々の完食

「久々にしっかり食べたねぇ」

そういってニッコリ笑っていた
それが最後の晩餐になった


食はとても大切だし
栄養学的なことを考えても
バランスよくとか、必要摂取量とか
色々あるのはよくわかっている

人の最後の散り際には
理屈ではなく

楽しく満足する

コレが一番大切なんだと
介護を通じて学んだこと

食べさせないのは論外だが
本人が食べないからと言って
きっちりする必要はない


手を変え、品を変えして
介護食で悩んでグルグルしたけれど
結局は食べたいものを食べるのが

一番の幸せ

母の最期の締め
大好きなもので良かった

わたしの食いしん坊は
母ゆずりなのかもしれんw

サクラの散り際で思い出した
本日のアラフィフでした


今日の一枚

散った花びらもまた

美しいのです