アメリカンバーニング★★★☆☆
2016年アメリカ
出演者
ユアン・マクレガー
ジェニファー・コネリー
ダコタ・ファニング
あらすじ
高校一の人気者だった青年と、州で一番の美女が結婚し、娘が産まれ彼の人生は完璧に見えた。しかし激動の1960年代に入り娘は反政府活動にのめり込み地下組織へ。ここから彼らの人生が大きく変わっていく。
内容(ネタバレあり)
高校の同窓会に出席したネイサンはそこで友人から意外な事実を知らされ驚く。
高校一の人気者だったアメフト部のスウィード。ミスコンテストの美女ドーンと結婚。父の会社を大きくし豪邸を建て娘のメリーも誕生し誰が見ても順風満帆だった。
しかし娘は吃音症であり、担当医からは"原因は美人すぎる母に、ハンサムな父親を持ったからだ"と告げられ唖然とするがこのときはさほど本気にはしていなかった。
1960年代に入ると黒人差別や反政府デモなど激動の時代に突入。メリーは16歳になり、親とぶつかる年齢でもあり、地下組織へとのめり込んでいく。メリーは特に母ドーンとはぶつかった。
そんなある日郵便局爆破事件が起き反体制であるメリーに容疑がかかる。スウィードとドーンはメリーを守ろうとするがメリーはそれを嫌がり自ら姿を消す。その後も必死にメリーを探すスウィード。
一方でドーンは精神を患い精神科へ入院することとなる。かつての元気をすっかりなくしてしまったドーン。メリーの担当医からの言葉"原因は美人すぎる母親"の言葉からか、ミスコンテストなんかに選ばれなければ、あなたと結婚なんてしなければ、と悲観的になっていく。ドーンは整形をして元の元気な姿に戻りたいと願う。スウィードはそれを後押しして、ドーンは整形し、前向きになっていく。
メリーが消えてから数年後、メリーと共謀した可能性のある女タリがスウィードの前に現れる。唯一の手がかりを逃すまいとスウィードはタリの後を追い、ようやくメリーの元へたどり着くが、思いもよらぬメリーの姿にスウィードは衝撃を受ける。爆弾を仕掛けたのは自分だと認めるメリー。地下組織は酷く、家に帰ろうと必死に説得するスウィード。しかしメリーは"愛しているのならどうかこのままに"と拒み続ける。そしてメリーはまた姿を消す。
メリーを諦めきれないスウィード。メリーを諦め新たな人生をスタートさせようと前向きになっているドーン。やがて2人もすれ違っていく。
スウィードは何年もメリーを待ち続けたがとうとう現れず、亡くなってしまう。
スウィードの葬儀、それがネイサンが参加した同窓会の日だったのだ。スウィードはネイサンの友人の兄である。
感想(ネタバレあり)
率直な感想としては、とても恵まれた環境で、両親や祖父母にも愛され、容姿端麗なメリー。吃音症のことは詳しくないので分かりませんが、こんなに恵まれているメリーが一体なぜこんなことになったのか、全くメリーの気持ちがわかりませんでした。まぁ、わかる人っていないとは思うけど(笑)この映画はずっとスウィードとドーンサイドからのお話なので、メリーの言い分はほぼないわけです。メリーについての解説がないので視聴者は難しい話だなと思ってしまいがちなんだと思います。最後にメリーが葬儀に現れたときなんて一体何がしたいんだろうと思いました。小さい時からやはり障がいのようなものがあったのか?美しすぎる母に嫉妬していたのか?父親のことを女として愛してしまっていたのか?この映画はアメリカで反体制や黒人差別があった事実、そしてその裏ではバラバラになっていく家族がいた、というなんとも悲しい出来事があったことを訴えたかったのだと思います。星3つにした理由は後味の悪さがあったことと(事実なのだから仕方ないですが)、メリーの気持ちの解説も欲しかったと思ったからです。
ダコタファニングの吃音症の演技にも注目です。