テレビ朝日が7月から松本清張の「黒革の手帖」を武井咲主演でドラマ化するそうです。
「黒革の手帖」は銀行員の原口元子が巨額の金を横領して銀座のクラブのママに転身するお話です。
過去何度もドラマ化されています。
ネットで調べてみると、これまで山本陽子、大谷直子、浅野ゆう子、米倉涼子が主役の原口元子を演じてきました。
錚々たる顔ぶれですね。
すごい女優さんたちが演じてきた役を、武井咲がやるというのは明らかに違和感があります。
今回のキャスティングは、同じ事務所の米倉涼子が「ドクターX」の続編をやることになったバーターだろうと言われています。
武井咲はまだ23歳ですが、すでにたくさんのドラマや映画に出演してきました。
しかし、そのほとんどがコケています。
代表作と呼べそうなのは、映画「るろうに剣心」ぐらいでしょう。
そんな状態でも仕事が途切れないのは、やはり事務所の力と言われても仕方ありませんね。
先日、デーブ・スペクターさんがツイッターでこんなことをつぶやきました。
「つかぬ事を言いますが、全てのテレビ局が全てのドラマを止めた方がいいと思います。進化してないし海外ドラマから何も学習してないし、 相変わらず視聴者を無視する芸能プロダクション先行で不適切なキャスティング。2年間の休憩してリセットする事を勝手ながら勧める。オチがなくてすみません」
「黒革の手帖」は事務所の先輩である米倉涼子の出世作となったドラマですから、これで数字がとれなかったらさすがに武井咲もしばらくドラマで主役を張ることはないでしょう。
女優としての武井咲の致命的な欠点は、あの声だと思います。
CM向きの声だとは思いますが、シリアスな役を演じる時は、明らかにあの声がじゃまになります。
銀座のクラブのママを演じるのは、ちょっと厳しいのではないでしょうか。
武井咲が原口元子を演じ切れるかどうか、ドラマ「黒革の手帖」に注目したいと思います。