この写真のタグ、ご覧になったことありますか?
機内預け手荷物の重量が重いと、荷物を運ぶ空港職員の方たちが腰を痛めないようにと、このようなタグが付けられるのです。今回の私の帰りのスーツケースは26キロを超えていました。ホテルのパンフレット類や資料の書籍など、紙類で重量が増えることが多いのですが、今回はオーストラリアの空港で買ったマヌカハニーや、アボリジニのハーブを使ったオイル、石けんなどもスーツケースに入れてしまった結果です。
最近は、取材先ホテルの資料をCD-Rでいただいたり、ホームページを見ればわかるようになっていたりと、便利になって持ち帰る資料も少なくなりました。以前はすべて紙にプリントしたものを持ち帰っていましたから、高級ホテルを30軒も取材すると、それぞれの立派なパンフレットで帰りのスーツケースが30キロ以上になってしまうことも。なかには、「重いでしょうから、あなたが日本に着く頃に届くように送っておきます」と言ってくださる高級ホテルもありました。
どんどん重量が増えていくスーツケースを持ちながら、毎日のように宿泊先を移動するわけですから、ホテルのポーターの皆さん、ドライバーの皆さんもたいへんです。スーツケースの破損も仕方ありません。フレームがゆがんだり、キャスターや、底の突起部分が陥没したりはしょっちゅうで、持ち手が真ん中から折れたこともありました。
私のスーツケースはサムソナイトの、当時もっとも頑丈だったシリーズのものなのですが、それでも毎年1-2回は修理に出していました。
ある時、スーツケースに重い資料を詰め込んだら荷物が入りきらず、壊れものではない衣類をビニール製のバックに出したことがありました。いつもと違うことをすると、ついうっかりするものです。トランジットを含めて12時間後くらいに成田に着いた頃には、荷物を2つ預けたことなどすっかり忘れていました。いつものようにスーツケースを受け取り、さっさと帰宅してしまったのです。で、翌朝、忘れ物を思い出しました。
あわてて成田空港の忘れ物・遺失物問い合わせ先に電話しました。すると、間もなく私の忘れ物は無事に発見され、「取りに来ますか? 着払いで送りますか?」。着払いで送っていただけることになったのはうれしかったのですが、「中身を確認させていただきます」と。「ええっ?」。だってそこに入っているのは、下着も含め、赤道直下で私の汗をたっぷり吸った洗濯物ですから。検査官の方はかなり嫌な思いをされたことでしょう……。
とはいえ、翌日、めでたく私の忘れ物は届きました。袋の口を止めておいたガムテープには、確かに開けた跡がありました……。ということで皆さん、成田での忘れ物は諦めず、こちらに電話してくださいね。
前置きがたいへん長くなりました。昔の話はさておき、実は今回もやってしまいました! 今度は機内です。
成田空港の入国審査を済ませ、バゲージクレームで荷物を受け取った瞬間に思い出しました。「パソコンとファイルを忘れた!!」と。
私のパソコンは指紋認証ソフトが入っていて、私の指紋がないと起動しません。また、重要なファイルやメールなどは常にデスクトップと同期させてあるので、紛失しても問題がない状態にはしてあります。旅先では何が起こるかわかりませんから。失うのは帰りの機内で書いた原稿だけ。それにしても、成田で忘れるとは……。
いったいどうしたら……、と、目の前に「?」マークのカウンターが! 猛ダッシュです!
リムジンバスの最終便まであと20分!
私のあわてた形相を見て取ってか、カウンターの女性職員の方が「どうしました?」と駆け寄ってくださいました。「パソコン忘れたんです、機内に!! それとファイルも! 座席はえ~っと」と言いながらバックの中から搭乗券の半券を出す私。職員の方はすかさず、電話を手にします。
すぐに、「忘れ物としては届いていませんので、今、係が機内を見に行っています。そちらにおかけになってしばらくお待ちください」とイスを勧めてくださいます。とはいえ、座って待てる気持ちでもなく……。
もし見つからなかったら……、海外旅行傷害保険は携行品1点につき10万円までしか下りないのでかなりの損害額! 前日のリゾートで知り合った日本人の方が偶然にも隣の席で、楽しく話をしながら荷物をまとめたからか、リムジンの最終までに時間があまりなく気持ちがあせっていたからかと反省したり、頭の中はぐるぐるです~。
すると、10分もしないで、私のパソコンを持って走ってくる女性職員の方の姿が!!! 「ありがとうございます!」と駆け寄る私。「念のために、お名前とパソコンのメーカーを教えてください」と言われて即答! リムジンの最終まであと10分です。
と、他の便が到着したらしく、税関のカウンター前には人の列が! あ~、と思いながら、少しでも人の少ない列へと突進! リムジンのカウンターに着いたのはバスが出る3分前!! 間に合いました~~~。
成田空港の職員の皆さんの連携プレイで、忘れ物も戻り、バスにも間に合いました。ほんとうにありがとうございました! 感謝に堪えません!!
以前、香港でホテルにチェックインしてから機内の忘れ物に気がついたときには、出てきませんでした。歯ブラシと、当時使っていた歯列矯正用の金具。気がついたのが遅すぎましたし、小さな物で貴重品にも見えないので、捨てられてしまったんですねきっと。でも、キャセイパシフィック航空の職員の方は、「その機体は今バンコクです。」などと調べてくださり、機内や、遺失物集積所などをすべて探して連絡してくださいました。
最近、「忘れ物はないですか?」と聞かれると、「忘れ物は忘れてるから分かりません」などと自信なく応えてしまう私(笑)。渡航100回をゆうに超える旅の最中の、私の数々の忘れ物伝説、少しずつお話ししていきますね。こんなトホホな私ですが、今後ともよろしくお願いいたします。ちなみに、取材に支障をきたしたことはないです、いやほんとに(笑)。
とまれ、皆さん、忘れ物にはくれぐれもお気をつけ遊ばせ~~。
たかせ藍沙
http://www.aisha.jp

