愛石キャラクターを作成しました! | あいせきさん

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かむかーし昔、あるところで、最愛の人が亡くなりました。


亡くした人は随分と悲しんだのですが


亡くなった最愛の人は、別の道を歩むことになりました。





ある日、ヒョコっと生まれたのです。


なんと、蛙でした。


へその尾のような魂の尾が付いたまま。


何故か、


自分が蛙として生まれた事に


全く違和感を感じませんでした。








そっか、生まれ還ったんだ。


そんな思念が強く


生まれ蛙の「カエール」と名乗りました。




出会う人は、「カエール」が何に見えたのか


人は「カェルーマ」と呼びました。


「カェルーマ」って何だろう....





私は、周りから何に見えているのだろう、、、


そんな不思議な気持ちで一杯でした。


しかし、次第に使命を感じるようになったのです。





人は自分の何かを見ている。


人は私の何かを信じている。




そうして、ただひたすら目の前にある道を


一歩一歩、歩き続けました。




どれぐらい時が経ったのでしょうか。


ふと川のほとりで水を飲んでいると、


水に映った自分が


見違えるほど、


たくましくなっている自分に気づきました。




年月が経つのが早いのか


自分の成長が早いのか


名前はカェールですが


改「生まれ蛙」に違いありません。


未知だった自分を


未知蛙の「カエール」として、


成長を再確認しました。





道行く道に魔王が立ちふさがりました。


また、人を襲ったり苦しめたりしていました。


「カエール」の魂の尾は、燃え盛る魂となり


目の前に苦難が立ちふさがろうと、


その魔王を焼き払い、


ただひたすら前の道を進みました。




人は自分を「アチャラ・ニナータ」と呼び始めました。


人がどう呼ぼうが、気にも留めず


どうすれば魔王がこの世からいなくなるのか


どうすれば、人を助けられるのか


それだけを想い募らせ道行く道を進みました。


周りの人たちの笑顔や安堵感に


心の静けさを感じていた頃


大魔王が出現しました。


大魔王は、それはそれは強く


何度戦っても倒すことが出来ず


来る日も来る日も戦いましたが


大魔王は強かったのです。


カエールは、とうとう心が折れました。


その瞬間、燃え盛る魂は小さな灯となり


その一瞬で倒されて、動けなくなりました。





ふと目が覚めたとき、


「カェール」は生きている事の喜びに満ち溢れました。


まだ戦える。


まだ人を救える。


そこで想いました。


人を救おうと思う心が


邪念だった事


そして傲慢であった事


人を助けている満足感に苛まれていた事。




そうだ


人の為だとか


喜んでもらおうだとか、思っちゃいけないんだ。




そんな事を悟った時


いつの日にか、魔王を一瞬で倒せるようになっていました。


大魔王に挑みました。


やはり強かったのですが、


心は折れませんでした。


何度も何度も立ち向かい


とうとう倒す事が出来ました。


弱り切って倒れていた時、


ぼろ布をかけてくれた人がいました。


その人の名はボーズ。


「カエール」はボーズに言いました。


「いたわったり、助けても


決して見返りや達成感を持ってはいけません。


ほどこし、ほどこされる関係を築きなさい。


まずは、ボーズ!


あなたがほどこすのです!


あなたがほどこさななければ


ほどこしの本当の意味を伝えることは出来ません。


そうすれば、やがて人は、ほどこしを与え合うでしょう。


私が助けるのではないのです。






自分は蘇った、改「未知蛙」だ。


いや、改「未知蛙」ではない。


自分は黄泉の道を歩いているのだと確信し


そう黄泉蛙の「カエール」と成長を遂げました。



その時「カエール」は、


なぜ「カェルーマ」と自分を呼ぶのか


悟りました。


魔王も「カェルーマ」なのだ。

自分も「カェルーマ」なのだ。


人には「カェルーマ」が存在する。


自分は、その人たちの前世の所業である。

だから、自分が生まれた時

人は「カェルーマ」と自分を呼んだのだ。




そう理解しました。


そして、その悟りを人に伝えるため


さらにボーズに告げました。





「魔王にも、大魔王もカェルーマなのだ。


善行、悪行問わず、誰に対しても平等に


区別なく、自分が死ぬ前に、


お墓を作るよう教えてあげなさい。


そして、


あなたはあなたが死ぬ前に


自分の墓を作りなさい。


もし人々に

『邪念を重ねず、


その邪念をどう祓えば良いのだろうか。』

と問われたら

『先祖に、そして前世に、

そして自分の「カェルーマ」に

手を合わせ、感謝し、反省し、

信念に祈念すべきである。

お墓に自分の「カェルーマ」を

黄泉から封じ込め、

生きている時から手を合わせ

祈念し徳を積みなさい。』

と、そのように伝えなさい。



まずは自分がそうしなさい。

そして伝えるのです。




いつしか「カエール」を

人は「マスター・ハカーダ」と

呼ぶようになりました。



「カエール」が生まれた時の


新緑みなぎる緑は


冬の訪れを待つかの様に黄色くなり


雪が解けこんだように白くなって行きました。




小さな翼もいつしか大きくなり


天から見守る神蛙の「カエール」となりました。



この姿を見て、戦いを挑むものはもういません。


天からのまばゆい光は魂の炎と同化し

光背、光輪となり

平和を照らしています。


神蛙を人は「ミカエル」と呼び、

心より感謝をしました。




人々は、生前にお墓を作り、

先祖を祀り、前世を祀り

自分のカェルーマについて、

良く考え徳を積み、

残された人生を清々しく

澄んだ静かな心で居られるようになりました。


本当の意味で、世界に平和が訪れ

人々はいつも幸せを感じて過ごすことが

出来ましたとさ。






☆☆☆ おしまい ☆☆☆





生きてるのに、お墓を作るなんて馬鹿げている。


お墓は死んでから作るんだ。


生きてるのに作ったら、


悪霊に地獄へ足を引っ張られるわよ。




そんな事をいう人がいます。


貴方が死んだら、残された人が作るんです。


残された人は生きています。


残された人も死んだら作ればよいのですか?


誰が作ってくれるのですか?


生きてる人がお墓は作るのですよ。



良く考えたら、ごくごく普通の事なんです。



貴方の最愛の人が亡くなりました。


貴方は生前に自分のお墓を作るのです。


最愛の人の為であり


自分の為でもあるのです。


最愛の人は、悪霊ですか?


地獄に行き悪霊になるのですか?


地獄に行って、あなたの足を引っ張るのですか?



そんな馬鹿な話が合って良いのでしょうか。




こういう唄がありました。


「私のお墓の前で泣かないでください。」


そうです。


最愛の人はそこにはいません。



大きな翼で天から現世の家族や子孫、後世を見守っています。



お墓を作って


そして先祖や前世の「カルマ」に感謝すれば、


その「カルマ」は現世に


自分の「カルマ」に反省すれば、


その「カルマ」は子孫や後世へ


引き継がれるのです。




大切な事は、最愛の人を


翼を持つ蛙として生まれ変わるように


彷徨うことなく弔ってあげてください。


心から願います。




どうしたらよいか分からないからと


ただ値段が安いからとか


生前の遺言だったからと


適当にその辺に撒いたり


骨を割ったり砕いたり、


他人の骨と一緒に練りこんで固め


彫刻?


ノミで刺したり削ったりするような事を


供養だとか、回向だとか




本当に?本当なんですか?




死んだら分からないから良いじゃないか。



最愛の人のお骨の埋葬に対して


心の乏しい人に何を言ってもわかりませんが


そのような埋葬方法が良いのかどうか


亡くなった最愛の人を想い


胸に手を当てて良く考えてください。




そんな想いをこめて


このキャラクターを作りました。


長文乱文失礼しました。



           愛石株式会社 代表取締役 雨谷康弘



p.s.


「アチャラ・ナータ」別名「不動明王」として現代でも祀られています。



「アチャラ・ニナータ」が、


まさか、まさか!


「アチャラ・ナータ」と呼ばれるようになったと。。。な。(汗