AISEIのDANKE -11ページ目
我が家には守り神がいる
そして私はそれを
適当に崇めたて祭っている
そんなには意味とかはない
ご利益も多分ないだろうし
あってたまるかとさえ思っている
我が家の守り神
ティラノサウルスの
いつもそうやって
飲み友達のF氏
彼とはここ3、4年
事あるごとに
飲んでいる
特に連絡は取らずとも
いつの間にか
隣に座って飲んでいる
さりげなく
いや
さりげなく
隣に座って飲んでいる
彼は趣味の一眼レフを
いついかなる時も
手放しはしない
お酒の進む夜の
来たるべき瞬間にそなえて
そしてプライベートの僕を
ずっと隣で激写している
例えば我が身を危険にさらしても
先日
ここ数年録り溜めた
僕の写真の展示会を
開催すると言ってた
まずい
まずすぎる
人に見せれるもんじゃない
余裕でケツは出してる
ケツもケツケツしてる
何とか阻止しなければ
こんな雨の夜に
傘をさして散歩
いつもの通り道でも
いつもとは違う何か
きっと素敵なことが
あなたを待っている
いつもの坂の途中
いつもの自販機で
ふと足を止める
気づいてしまう
何か違う
違うんだ
街の灯りに照らされて
僕を待っていてくれた
目をまん丸にして
覗きこむ視線の先に
「迷いネコもらって下さい」
へー
お洒落な事思い付くもんだな


