ぐずる我が子をなだめるために、スマホを渡してしまう人の心理が、わかるんだけど、わからない。

 「よくないとわかっているんだけどねぇ。」といいつつ、ギャーギャー喚く我が子をおとなしくさせる手段がそれしかなく、仕方なく与えているうちに、習慣化してしまう。

 じぃじ、ばぁばもこぞって、スマホを見せる時代になって、この子たちが大人になったら、どんな世界になるのだろうと危惧してしまう。

 みな、うすうす、よくないってことはわかっていると思う。

 

 幼い子のスマホは、その子が大人になった時に麻薬みたいなものにならないかと心配でたまらない。

 

 昔昔、義理母に三男を3歳の保育園に入るまで、みてもらったことがある。

 私は、保健師なので、何が何でも虫歯を作っちゃいけないという思いから、預ける前に、義理母に6枚にわたってお手紙を書いた。義理母は明るい性格だけど、食事とかには全然気を使わない人だったので、それはそれは言葉も慎重に選んで書いた。

 しかし、義理母は、その手紙に対してスルー。6枚も書いたのに、一言もその話題に触れなかった。

 これは、まずいかもと思っていたら、やっぱり、まずい結果となってしまった(つまり、3歳児健診でしっかり虫歯があった)。

 私が、仕事を少し早めに切り上げて、三男を迎えに行ったら、「ほら、お母さんが来たよ。早く、隠しなさい。」とチョコレートの袋をがさごそがさごそ。

 そんな調子。

 今も思う。

 手紙に対して、無反応ということが、義理母の意思だったのだ。

 なだめるために、いい顔をしたいために、目先の喜ぶ姿を見たいがために、幼い子どもたちは、麻薬みたいな快感を手っ取り早く味わえるスマホ・ゲーム・グミ・ジュースなどなどを日々、時間に関係なく、与えられる。

 

 スマホ・ゲーム・グミ・ジュースなどこそ、楽しみに待つというツールにできたらいいなと思う。

 なだめるために利用していては、辛抱が育たない。

 鍛錬どころではない。

 

 みな、一度、安全な場所で、思いっきり、おとなしくなるまで、思いっきりギャーギャーさせて、今まで溜まっていた言葉にできないストレスを思う存分発散させてあげたら、自信がつくのになぁ。