シンガポールのビールと石鹸。
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甥っ子夫婦の新婚旅行のお土産です。

せっかくの新婚旅行に、お金も気も遣わせないようにと
「お土産はナチュラル石鹸でね。」
と言ったのにこんなに沢山(笑)。
可愛い奥様が一生懸命選んでくれたのだと思います。

50代半ばまで独身で仕事を生きがいにしてきた私には、人生の美学とか理想の生き様というものがありました。
しかしそんな大切な「美学」や「生き様」がどうでもよくなるときがありました。
それは甥っ子が関わるとき。

彼らのためなら何でもOK。なりふり構わず、普段だったら出来ないようなことも平気でした。
それほどまでに私にとっては愛おしく唯一無二(兄弟二人ですが(笑))の存在。

そんな甥っ子(弟)の結婚式が先日ありました。

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それまでは自分のときも含め、結婚式で涙するという感覚が分かりませんでしたが、この日ばかりは違いました。
披露宴で彼の上司の方や友人の方のお祝いの言葉を聞くたびに、彼はこのような温かい人達に囲まれて素晴らしい人生を送ってきたんだ・・・と胸が熱くなっていたのですが、
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そんな中、なぜが私の名前が呼ばれ・・・その意図が理解できないまま前に出ていくと・・・

彼から
「親のように可愛がってもらった恵おばちゃんへ〜」
と、ケーキが差し出され、そして感謝の言葉とプレゼントが私に贈られたのです。
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全く予期していなかった出来事に遭遇し、余りの驚きと感激で、その瞬間涙が溢れてきました。
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何か時間が止まって、しばらく彼の笑顔だけが私の眼に映っていました。

彼らには何かをしてあげて、そのことで彼らが喜んでくれることが喜びであり、それ以外の見返りを期待したことなど全くありませんでしたが、こうして何かをしてもらうことがこんなにも嬉しいなんて、自分でも意外でした。

親になれなかった私が、親の気持ちを味わえた本当に幸せなひとときでした。

甥っ子が可愛いという話をすると、周囲からは
「自分の子供の可愛さはそんなものじゃないよ。別格だよ。」
などと言われ、
予想外に56歳のときに結婚し「家庭」というものを持ったとき、
「もっと若い頃に結婚して自分の子供がいたらどうだっただろう・・・」
などと考えたりしたこともありましたが、やはり私にとって彼らは一番で、彼ら以上に愛しい存在の必要性を感じることもなく、私の人生の選択を悔やむことはありませんでした。

それより、子供のいない私に親の真似事をさせてくれて温かい感情を抱かせてくれた彼らには、感謝の気持ちでいっぱいです。

その上、結婚式という特別な場であのような大きな"プレンゼント"をもらって、これ以上望むものはありません。
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彼はある才能に恵まれ、幼い頃から普通の子供より背負うものが多く、悩んだり苦しんだりすることも沢山あったと思いますが、これからの人生は穏やかで楽しいものであることをただただ祈るばかりです。

たいち、ゆいかちゃん、末永くお幸せに。。。
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