連日の猛暑で、大切にしていた庭のもみの木が枯れて悲しみに暮れるVo.meguです。( ;  ; )


さて、LOTOSの8月のリハーサル。

下記の曲をやりました。


中原めいこカバー

・エモーション

・ロ・ロ・ロ・ロシアンルーレット


オリジナル

・朝凪のstory

・8月の詩

・アネモネ


めいこさんの曲は、もちろん来年の「トリバンフェスティバル 」用です。

「ロシアンルートが難しい!」と、みんな口々に呟いていました。


オリジナルの「都会のfantasy」と「ラストシーンもないまま」は、演奏陣のレコーディングが終了したので次の3曲に取りかかっています。


こちらはレコーディング風景。




ドラム録りは朝の9時から。(^ ^;) 

みんな偉いね〜〜〜。

私、ぼんやり見守っていました(笑)。


「都会のfantasy」と「ラストシーンもないまま」は9月中には完成しますので、サイトにUPしたら聞いてくださいね🎶


ではでは。ヾ(*´∇`*)ノ"

(ドラム録音が最大の課題)

メンバーも固まったので、オリジナル曲のレコーディングを始めたいと考えていたのですが、メンバー全員が集まってのレコーディングはスケジュール調整が難しいですし、個別録音をするにしてもドラムのレコーディングをどうするかが大きな課題でした。

2~3曲ずつに分けて完成している全10曲のレコーディングを予定しているのですが、都度スタジオと録音機材を借りてエンジニアの費用を払うとなるとかなりの金額になるので、

自分たちだけで簡単に録音ができたらいいなと考え、ネットで色々調べていました。

 

(救世主登場「ZOOM H4 Essential)

そんな時ネットの映像で見つけたのが、今年3月に発売されたばかりのハンディレコーダー「ZOOM H4 Essential」です。

この大きさと価格で32bitフロート録音に対応し、内臓のXYステレオマイクと外部入力2チャンネルの計3トラックの同時録音が可能です。

以前プロのエンジニアの方に相談した際に、「ドラマーの頭位置にXYステレオマイクを立て、補正用にバスドラムとスネアの音を録っておけば十分使える。」と聞いていましたし、ネット映像でもプロの方が同様の録音方法を紹介していましたので、「これだ!」と思いました。

価格も手ごろなので、オプションのBluetoothアダプタ、安価ですがレビューの評価が高かったClassic Proのバスドラム用とスネア用のマイク、ショートブームマイクスタンド×2と一緒に購入しました。

Bluetoothアダプタを使えばiPhone用のアプリで本体を遠隔操作ができるので、録音現場でのオペレーションを考えるとマストアイテムです。

 

(個別録音が現実的に)

ドラムの音源録音が解決できれば、以下のようなレコーディング方法が取れます。

・トラムのレコーディングを実施

・その音源を私がミックスダウンしベースのDaddyに送る

・ドラム音源を聴きながらDaddyの自宅でベース音源をレコーディングし私に送る

・キーボードのゆっきーは私の自宅に来てもらいレコーディング

・ギターは自宅でレコーディング

・上記オケのステム音源をプロのエンジニアに送る

・ボーカルとコーラスはエンジニアのスタジオで録音

・マスタリングとミックスダウンなどの工程はプロに任せる

すべてが、最初のドラムレコーディングがうまく行くかにかかっています。

 

(ドラムのレコーディング開始)

課題曲を2曲に絞り、ドラムのYamauchiと都内のスタジオに入りました。

心配になったからか、急遽マスタリングなどをお願いするエンジニアの方が応援に駆けつけてくれ、セッティングを行いました。

H4 Essentialをドラムの前方に三脚でセットし、バスドラムはClassic Proのマイク、スネアはエンジニアの方が持ってきてくれたコンデンサマイクを配置。(H4 Essentialはファンタム電源の供給も可能です。)

 

ヘッドホンで音のバランスを確認しいざTake One。

私がiPhoneのアプリ使い、リモートで録音の開始と終了の操作をしました。

録音した音源をPAで流したところ、歪むことも全くなくクリアな音で録れています。

さすが32bitフロート対応。

バスドラムの音が少し反響していたので、ミュートをしてTake Two。

なんとこれでOK。

休憩も入れ2時間で2曲のレコーディングが終了しました。

かかった費用はスタジオの使用料のみです。

 

(DAWへ取り込み)

録音した音源を自宅でDAWに取り込みました。

H4 Essentialの録音データは以下の4つのwavファイルに分かれていました。

①    XYマイクのステレオトラック

②    バスドラムのトラック

③    スネアのトラック

④    上記3つのステレオミックス

ですので、ベースのDaddyに送る音源は④の不要な部分をカットしM4Aに変換するのみで完了しました。

DAWに取り込んだのは①②③の3トラックです。

バランスを取ってヘッドホンで聞いてみましたが、音割れもなく非常にクリアできれいな音で録音できています。

XYマイクのステレオ録音の広がりも十分で、バスドラムの音も問題なしです。

こんなに安価で使いやすくこのクオリティ!ZOOMの技術力はすごいです。

これでドラム録音の目途が立ちました。

本当にデジタル機材の進化はすごいと改めて感じています。       

(使い勝手と音質向上)

HX STOMP XLを単体で使おうと思っていましたが、いくつか気になる点がありました。

①    ジャック端子の劣化

そんなにすぐ劣化はしないと思いますが、自宅での練習やリハ、ライブなどで使うたびにシールドやステレオケーブルの抜き差しをするのはあまり良くないので、ジャンクションボックスを使うことでそれを回避したいと考えました。

②    音質

ネットで動画を見ていると、マルチエフェクターの前段に色付け用のバッファーを置くとよりリアルな音になるようです。

また演奏する環境により音質の微調整ができればより良い出音にできると考え、プリアンプなどをHX STOMP XLの前か後ろに追加したいと思いました。

HX STOMP XLのGlobal EQでも可能なのですが、もっと直感的につまみで操作できたほうが現場向きです。

③    ACアダプター

HX STOMP XLとプリアンプ、バッファーを接続するとACアダプターが3つになってしまい、スムーズなセッティングができません。

そこで、小型のエフェクターボードを組むことにしました。

 

(機材選び)

まずはバッファーから探し始めました。

Xotic Super Clean Buffer、真空管の入ったByond Tube Buffer 2s、LIMETONE  AUDIO irodoriなど動画で調べていたところ、KORGのPich Black Xというペダルチューナーに搭載されているULTRA BUFFERの評価が高いことがわかりました。

安価なこともあり早速購入し試してみました。

バッファーをONにすると明らかに出音が変わり、ハイからローまでよく通る音になりますが、出音がかなりハイファイになります。

エレアコ等には良いと思うのですが、私が求める音ではなかったので即売却しました。

さらに探していると、irodoriのバッファー部分をジャンクションボックスに内蔵した「irodori nest」という商品が見つかりました。

irodoriは動画でもかなり気に入った音だったので、ジャンクションボックス一体型というのはかなり魅力的です。

次にイコライザーやプリアンプなどを探していたのですが、動画でLIMETONE AUDIOのFocusというコンプレッサーのデモを見つけました。

コンプの効き具合を決めるのはCompressionツマミだけで、他のツマミはTreble、Bass、Level、Gainの4つでプリアンプ的な使い方ができるようです。

私は基本的にはコンプレッサーを最前段に置き常時ONで使うのですが、この部分のレベルアップとプリアンプ的利用、スイッチでON/OFFが可能となると、音質的にも操作的にも格段に良くなると思いわれます。

また、HX STOMP XLの設定からコンプを外せると、使えるブロックが増え使い勝手も向上します。

他も色々と調べてみましたが、LIMETONE AUDIOのirodori nestとFocusを購入することにしました。

次にエフェクターケースです。

大事な機材なので、ソフトケースではなくハードケースタイプを探しました。

以前使っていたARMORはプロ御用達で頑丈なのですが、重たいのとそこまで頑丈さは求めていないので選択肢から外しました。

安価なものはケースが薄いのと金具の強度が気になります。

そんな時見つけたのが、日本娯楽製GIDのEFHという木製ケースです。

エレキギターのハードケースと同じ素材で金具もそこそこ頑丈そうです。

黒とツイード、ブラウンの3種類があり黒が欲しかったのですが、どこも入荷待ちなので

1つだけ見つかったブラウンのものを購入しました。

EFH-302というモデルで、内寸で幅450mm×奥行270mm×高さ80mmとかなりコンパクトなケースです。

実物は本当にエレキギターのハードケースの作りで、角も金属製ではないため体に当たっても痛くなく、かなり扱いやすいと思います。

パッチケーブルはコストパフォーマンス最高との評判のサウンドハウス(Classic Pro)のケーブルを選んでみました。

問題があるようならFree The Toneのソルダーレスケーブルなどに変更しようと思います。

 

(組み込み)

機材が揃ったところでボードへの組み込みです。

右上にジャンクションボックスを置き、その下にコンプ、左下にHX STOMP XLを配置し、上のスペースに電源タップを配置しエフェクター用のマジックテープで固定しました。

ケースの縁が思ったより高くそのままではジャンクションボックスに接続ができなかったので、急遽ELECTRO-HARMONIXのPedal Riserを手配し高さを確保しました。

電源タップはケーブルの太いPanasonic WCH2332を選び、irodoriとFocusはKORGのKA181 ACアダプターからEBSのDC分岐ケーブルで電源を供給することにしました。

KA181の供給電流は1Aで、irodoriの使用電流は5mA、FOCUSは26.5mAなので必要な電流は供給できます。

WCH2332は裏面にあるデスク貼り付け用の磁石を取り外しています。(強力な磁石なので電気的影響があるため)

ACアダプターのコードをまとめ電源タップに差し込み、それぞれをパッチケーブルで接続し、一部を結束バンドとマジックテープで固定し完成。

こんな感じです。

出力はLを黒、Rを赤のケーブルにして、ジャンクションボックスのLR接続ミスが無いようにしています。

LOTOSのリハやライブは車でこのエフェクターボードを持ち込みますが、セッションなど電車で移動する時は、GHOSTFIRE SPL-01という超小型のスノコ型ボードにHX STOMP XLのみ入れて持ち込もうと思います。

元々は別用途で購入したのですが、ちょうどHX STOMP XLがぴったり収納できるので助かりました。

同梱されていたスノコ部分の足が高すぎるので、家にあった低めのものに変更しています。

 

(出音の変化)

さてここからは、どのように出音が変わったかを確認します。

①    irodori

これを通すと一言でいうとワイドレンジでジューシーな音になります。

音楽的な音というのでしょうか、中域の音が良くギターの個性もちゃんと表現できます。

クリーンはハイが煌びやかになり、コーラスをかけると拡がりが増す感じです。

歪の乗りも良くなり、ミッドからハイがきれいに出るようになります。

私はvividモードで使っていますが、mellowにすると高域が丸くなりJAZZなどを演奏するときに良い感じになると思います。

②    Focus

ONにするだけで自分好みのいい音になります。

現場で出音を聞いてコンプのかかり具合とTrebleとBassでトーンの調整ができますし、LevelとGainで中域の音の微調整が可能です。

1台でハイエンドなコンプ+プリアンプとして使えるので、非常に良い買い物でした。

 

音出しした結果Focusは常時ONで使おうと思います。

HX STOMP XLの音のグレードが格段に上がりましたし、Focusを操作して全体の出音の微調整ができるので、非常に使いやすいシステムができたと思います。

 

(設定変更)

コンプをFocusに任せることができブロックに余裕ができたので、ソロ時のレベルブースト用としてEP Boosterを追加し、OCDを使う曲のソロではTS-808をGAINブースターとして追加することができました。

これはコンパクトエフェクターを使っていた時もやっていたことで、実機同様EP Boosterでかなり前に出る音になり、TS-808でジューシーさを足すことができました。

 

(操作性)

実際にリハに持ち込み演奏してみて気づいたことがあります。

・上側のスイッチが踏みにくい

・演奏中のミュートはチューナー起動で対応するがスイッチの長押しが必要

対策としてMOOERのスイッチハット(クリア)をチューナースイッチと上段のスイッチ3つに装着したところ、格段に操作性が上がりました。

クリア色なので、スイッチの色変化も良く見えます。

(これから)

アンプモデルや各エフェクターについてはじっくり聞き込んだわけではなく、とりあえず良い音がしたものや過去に使っていたものなどから選んでいます。

時間のある時に色々と試してより良い音作りをしたいと考えています。

また、HX STOMP XLはオーディオインターフェースとしても使えリアンプ機能もあるのでDAWソフトを使ってレコーディングにも使ってみようと思います。