◎ 明治44年(1911年)[特許出願]  2個あるが特許出願番号は同一  品名は「回転火熨斗」と記載     

       ① 奥の火熨斗

          材質:底金は真鍮?にニッケルめっき 柄は木柄  サイズ105*105*100㎜ 1,110g

          熱源:アルコール

           底金が上下にあり、中に設置のアルコールランプは常に上方の底金を温め続け、効率的な仕事を可能にしている。

       ② 手前の火熨斗

          材質:底金は真鍮?にニッケルめっき、胴部のカバーはニッケル板 柄は木柄 サイズ124*120 660g

          熱源:炭火

          底金が上下にあり、中に設置の炭火入れは常に上方の底金を温め続け、効率的な仕事を可能にしている。

        

       

 

 

 

 

    

   年代順

        昔のアイロン  その壱

 

 

  日本のアンティークアイロンは、時代を特定するのがなかなか難しく、良い資料も少ないように思います。 私の収集したアンティークアイロンの中には、 特許番号やパンフレットまた所有者が購入日を箱に記入したものなど時代を特定してもよさそうな資料を持つものがいくつかあります。

     

  ここでは、時代的資料を持つものを古い順に御紹介します。なお、特許等に関する番号から特定したものは、特許等の出願年を記したものです。製造年とは異なると思います。 記載しているサイズは、 「底金の長さ」*「底金の幅」*「全高」 「重量」になります。

 

 

  年 代 別

 

    ① 明治34年(1901年)[特許出願]  品名は「湯熨斗」と記載  

        材質:ニッケル板に木柄  サイズ159*112*185㎜ 630g

        熱源:炭火

       水は、火室の上部・前部・下部に入り、蒸気は底金前部の3か所から噴出する。

               前側面の縦型のものは水位計

       明治36年10月5日発行の「滑稽新聞」の当選景品として、このアイロンが乗ってい

               る。

       説明書が付いており、発売元は東京市の千歳商会、商品名は蒸気こて、宮内省

               お買い上げ品とのこと。

 

 

 

    ② 明治41年(1908年)[特許出願]  品名は「改良火熨斗」と記載     

       材質:胴部はニッケル板・他は鉄鋳物製に木柄  

       サイズ:156*102*168㎜ 1,915g

        熱源:炭火

       特許の内容:①煙突を2㎝ほど高くすることが可能 ②後部の火加減調節蓋を上

       下すると中の火格子が同様に上下し、灰を落とすことができる。・・・・・これにより、

       炭火の火勢調節が可能となる。

       柄取付金具には、エンボスで「津川氏発明」、「特許第15563号」、「千代田火熨

       斗」、「発売元 東京 阿部天四郎商店」と記載

       明治期には、この手のアイロンが多数あったことがうかがい知れる。

 

 

 

    ③ 明治42年(1909年)[特許出願]  品名は「文明火熨斗」と記載     

       材質:鉄鋳物製にめっき 柄は木柄  サイズ134*61*150㎜ 1,110g

        熱源:アルコール

       胴部側面に、「自生瓦斯熨斗」裏面には「Gasiron」 燃料タンク上面に「専売特許

       第16965号」と記載

       自らの熱でアルコールをガス化させることで、良質な火を可能にしている。

       バーナー部は、ワンタッチで後部から着脱可能 

       燃料タンクの横に立つ円柱の上部は燃料調節のバルブとなっている。

       燃料をアルコールとすることで、着火・消化が自在で、本体もコンパクトで携帯用と

       しても使用可能

 

 

 

 

    ④ 明治43年(1910年)[郵送された木箱に貼られた小包送票の切手消印] 

       品名:「田中式蒸気火熨斗」と記載     

       材質:底金は鉄鋳物にめっき 胴部はニッケル板 柄は木柄  

       サイズ:187*87133*206㎜ 1,640g

        熱源:炭火

1      ①と類似しているが、底金が二重ではなく鉄製の厚物の単板になっている。これに

       より、 通常の炭火アイロンと同様な使用も可能な炭火スチームアイロンとなった。