話さない・気持ちが伝わらない子への家庭での対応法|発達障害ASD・ADHD・グレーゾーン向け実践ポイント



こんにちは。私は児童福祉の現場で長年支援に携わり、さらに発達特性のある子どもを育てる親でもあります。

この記事では、自閉スペクトラム症(ASD)や注意欠陥多動性障害(ADHD)、グレーゾーンのお子さんで「話さない」「気持ちが伝わらない」と悩む家庭向けに、家庭で今すぐできる具体的な対応法をまとめました。


「どうして話してくれないの?」


「感情が伝わらず、怒ってばかりになってしまう…」


「親も疲れすぎてしまう」



そんな悩みを持つ保護者の方に向けて、専門家としての知識と親としての実体験を交えながら、家庭で取り入れやすい工夫や教材も紹介します。


この記事を読むことで、子どもの性格ではなく性質として理解し、無理なく会話力と自己表現力を育てる方法が分かります。

また、家庭で使える教材や絵本の紹介もあり、リンクから購入も可能ですので、実践しながらすぐ取り入れられる内容になっています。






1. ASD・ADHDの特性を「性格ではなく性質」として理解する


まずは、お子さんの特性を正しく理解することが大切です。これを「性格の問題」と考えると親も疲れてしまいますが、性質として受け止めることで無理のない対応が可能です。



  • ASD(自閉スペクトラム症):社会的なやり取りや言葉の理解が苦手、感覚過敏がある場合も。周囲の音や光、感触が気になって会話に集中できないことがあります。

  • ADHD(注意欠陥・多動性障害):落ち着いて話を聞くのが難しい、順序立てた会話や感情のコントロールが苦手。興味がある話題には集中できますが、関心のない話はすぐに注意がそれてしまいます。


専門家としての立場から言うと、「困っている子」ではなく「困っている状況」に目を向けることが大切です。

一方で、親としては「どうしてできないの?」と感じてしまう瞬間もありますよね。そんな時こそ“性質”という言葉を思い出すだけで、気持ちが少し楽になります。



 

 



2. 言葉以外のサインで伝えやすくする


「話さない」「気持ちが伝わらない」など、言葉だけでの会話が難しいお子さんには、視覚的なサポートが効果的です。



  • 感情カードで「嬉しい」「悲しい」「困った」を示す

  • 行動の手順をイラストで示す(朝の支度や宿題の順序など)

  • 身振り手振りや簡単なサインで意思表示を補助する

家庭では「話して伝える」よりも「見てわかる」を意識すると、親子のストレスが減ります。

私自身、わが子と会話がかみ合わないときには、紙に書いて順番を整理するだけでスムーズになることが多いです。

 

このきもちのことばカードは、家庭で短時間練習するのに最適でした。

 

 

 



3. 親も疲れないように短時間・小さな会話から


長時間の会話や複雑な説明は親子ともに負担になります。1〜3分程度の短い会話から始め、親も無理せず取り組むことが大切です。



  • 「今日あったことを一つだけ話してみよう」と質問を1つに絞る

  • 返答がなくても焦らず、次回に持ち越す

  • 少しでも返答できたら、具体的に褒める(例:「一言話せたね!」)

専門的には「成功体験の積み重ね」が大事と言われていますが、実際にやってみると“今日は少し話せた”だけでも十分な前進です。
親としては、頑張りすぎず「このくらいでいい」と思えるラインを作ることが継続のコツです。

4. ルールや手順を見える化する


ADHDのお子さんは順序立てが苦手なことがあります。日常の流れや会話の順序を図やイラストで可視化すると理解しやすく、親も説明に疲れにくくなります。



  • 朝の支度や学校準備をイラストで示す

  • 会話の流れ(挨拶 → 内容 → お礼)をカードで示す

  • 予定や時間を目で確認できるタイムテーブルを活用する


専門家としては“見通しのある生活”を推奨しています。先が読めると安心感が生まれ、行動が安定しやすいです。

我が家でも、朝の支度表を冷蔵庫に貼っておくだけで「早くしなさい」と言う回数が激減しました。

 


 

 

タイマー活用は、ASD・ADHDの子の時間管理力アップにもおすすめです。

私が声かけをすると癇癪を起こしていたASDの息子は、スマートウォッチでスケジュール管理+タイマーをかけるようになってから、スムーズに毎日のルーティンをこなすようになり、とても助かっています。



 



5. 成功体験を積み重ねて自信を育てる


「話せたね」「順番を守れたね」など具体的に褒めることで自信につながります。抽象的に褒めるよりも、行動を認める声かけがポイントです。親も小さな成功を一緒に喜ぶことで、ストレスが軽くなります。


専門家の視点では、自己効力感(=自分はできるという感覚)を育てることが将来的な自立につながるとされています。
親としても、子どもの小さな変化を一緒に喜べる時間が、支え合う力になります。


6. ASD・ADHD対応教材や本で学びながら実践


家庭で使える教材や絵本を活用すると、楽しみながら学べます。感情や会話の練習として具体的に取り入れやすく、親も無理なくサポートできます。



専門家としておすすめしたいのは、“一緒に読む・一緒に使う”スタイルです。子ども任せにせず、親も隣で楽しむことで学びが深まります。



 

 





よくある質問(Q&A)

保護者の方からのよくある質問をまとめました。
専門家として、親としての実体験を交えてお答えします。

Q1. ASDの子どもが全く話してくれません。どうしたらいいですか?


A1. 無理に話させるのではなく、まずは安心できる環境を作ることが大切です。視覚教材や感情カードで気持ちを表現できるようにし、短時間・簡単な会話から始めると徐々に話す力がつきます。

私の経験では、会話を求めるより“共に過ごす時間”を大事にすると、自然に言葉が出てくることがあります。


 

 


Q2. ADHDの子どもが話を聞いてくれません。注意力をどう補助できますか?


A2. 視覚的サポートやタイムテーブルを活用し、話す内容を順序立てて示すと理解しやすくなります。また、話す時間は短めにし、できたことを具体的に褒めることで集中力が育ちます。

専門家としては「聞く力」は育つスキルと考えますが、親としては“聞いてくれない日があってもいい”と思うことも大切です。


Q3. 家庭でできる具体的なコミュニケーション練習はありますか?


A3. ロールプレイや「今日あったことを一つだけ話す」などの短時間の会話練習がおすすめです。絵本や教材を使って感情表現を学ぶのも有効です。

私自身、寝る前の5分間を“話す時間”として設けたことで、自然にコミュニケーションが増えました。


Q4. うまく褒められません。どのように声かけすればいいですか?


A4. 「偉いね」など抽象的に褒めるより、「順番を守れたね」「一言話せたね」と具体的に行動を認める声かけが有効です。失敗しても否定せず、安心感を優先しましょう。

専門家の視点では“否定されない環境”が行動の安定に直結します。親としても、完璧を目指さず“今日はこれで十分”と思える気持ちが支えになります。



 

 



Q5. 学校や集団生活でも使える工夫はありますか?


A5. 学校でも「順序の可視化」「小さな成功体験の積み重ね」「短時間の会話練習」は有効です。家庭で練習した方法を教師や支援者と共有すると、環境全体で支援できます。



まとめ


自閉スペクトラム症(ASD)や注意欠陥多動性障害(ADHD)でコミュニケーションが苦手なお子さんには、視覚的サポート・短時間の会話・具体的な褒め方・教材活用の組み合わせが効果的です。親も疲れすぎず、性格ではなく性質として受け止めることが大切です。日常生活で少しずつ取り入れることで、自然に話す力と自信が育ちます。



このブログでは、発達障害やグレーゾーンの子育てをテーマに、家庭でできる支援方法やタイムスケジュールの工夫などを発信しています。同じように悩む保護者の方の参考になれば幸いです。



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