金曜の夜から熱が出たり下がったりが続いていた娘。
でも日曜になって熱があまり下がらなくなってきた。
解熱剤を飲んでいるのに下がらないのは初めて、しかも夜7時過ぎには、39.7℃まで上昇!
土曜の夜には電話相談で、夜は来ないほうがいいわよって言われたけれど
こんな熱が下がらないのは初めてだし、つい先日中耳炎をやったばかり。
熱があってもいつもは元気な娘も、なんだかだんだんグッタリしてきた。
これはもう救急へ連れて行くしかない!
解熱剤で熱が下がらないのは、緊急事態よ!
たとえ救急で2時間待つことになっても、それでよくなるんだったらそのほうがいい!
と急いで救急病院へドライブ!

・・・とここで、ウチから目と鼻の先にある超巨大病院。
歩いてだって行けるほど目の前なんだけど、ウチらは行くことが出来ない・・・
それで仕方なく小児救急のあるアラバカのサルスエラへ。
ここもビルがいくつもあって大きい病院で、小児救急がどこにあるのかよく分からなかった。
でもやっと入り口見つけて中へ行って見ると、結構な数の子ども+その家族。
待合室も廊下もいっぱいだった。
こりゃあ相当待たされるだろうな・・・と覚悟を決め、待合室でアイリを抱っこして待とうとしたら号泣。
そしてピーの方を向いて抱っこを要求するアイリ・・・なんでよーーー
普通病気のときって母親に抱っこされたがるもんじゃないの?
あぁ周りの人たちの視線が痛い。

しかし救急とはいえ、緊急性のある子は見たところいなそうなのに、
その両親のみならず、祖父母、果ては兄弟に叔父・叔母のような人たちまで来ていて
さすがスペイン・・・とビックリ。
だって昼間ならともかく、もう夜の9時よ?

さて、待って10分もすると看護師さんが来て熱を測ってくれた。
なんと40℃!さらに上がってる~~~
するとまた少しして別室へ呼ばれて座薬を入れてくれた。
もちろんアイリは号泣。
でも周りを見渡すと、点滴に繋がれた子や、酸素マスクを付けられた赤ちゃんがベッドに横たわっていて
その周りには青ざめた家族が付き添っている・・・
それに比べたら座薬くらいで泣くなアイリ!
もっとツライ思いをしている小さい子がいっぱいいるのよ!
と変な叱咤激励をする私の横で、ダメだ、気の毒で見ていられない・・・と
いつになく神妙な様子のピー。
あら、この人にもこんな人間らしい感情があったなんて、
なんだか私まで涙が出そうになっちゃった。

その後待合室に戻ってしばらくしたらアイリも少し元気になってきて、
ピーの抱っこから降りて自分で立って少し歩いたり出来るくらいまで回復してきた。
そして病院到着から1時間15分後、私たちの診察が回ってきた。
担当医は若い女性だったのだけど、スペインに来て今まで会った医師の中で一番、
そしてダントツにいい先生だった。
これまでかれこれ10数人の医師を見てきたけれど、
信頼出来そうな医師には今まで一人しか会ったことがなかった。
(それが今のアイリの主治医)
そして今日の医師は、信頼できるし、さらに病気の子どもへの対応がきちんと出来る素晴らしい医師だった。
いつもは診察台の上に乗った瞬間から号泣が始まり、
病室を出るまで泣き止むことのない娘が
今までで一番体調が悪いにも関わらず、診察台の上にのった瞬間は泣いたものの
この先生が話しかけたらすぐに泣き止んだのだから、本当にお見事!
そしてその診察が終った後の対応・説明もとても丁寧・親切。
さらにずっと笑顔を絶やさない!!!
本当にアナタはスペイン人ですか!?って聞きたくなってしまったわ、私たちの国籍を聞かれたときには。
おまけにパソコンで作成された処方箋を見たときには、絶対ここはスペインじゃないと確信。
だってこれまであの手書きでみみずののたうった字で書かれた、
シロートには判別不可能な処方箋しか見たことなかったもんねぇ。

しっかし、この先生が特別なのか、やっぱり評判の病院だからなのか、どっちなのかはわからないけれど
いい病院が見つかってホントによかった。
あ、診断はまさかの中耳炎!
先週やっと治ったばかりだってのに。

でもグアルデリアのクリスマスパーティ・・・折角サンタの衣装と予備のドレスを買ったのに~!
そしてその翌日から10日かけてフランスまでホリデーに行く予定だったのに・・・
ホテル全キャンセルするしかないのか・・・
でも娘のためなら仕方ないと思う自分と、念願のフランス旅行がパァになるなんて!と思う自分が
やっぱり葛藤しています・・・
どうしたらもう少し丈夫になってくれるのかしらね?