こんにちは!お片付けアドバイザーの石堂です。

今日は上弦ですね。

(この記事はかなり長めとなっております)


兵庫県姫路市の由緒ある五美屋敷にお住まいのしるくお嬢様よりSOSが届きましたので、こちらで回答させていただきます。

すごいお屋敷とお聞きしています。

できれば、私が助っ人として直接お伺いしたいところです。

ですがそうもいきませんので、この記事にお片付けエネルギーを注入してお届けしたいと思います。


SOSの内容はこちらです。



あ~、そうそう、10月に、『大掃除してます』って言ってたじゃないですか。

まあ、10月中に、そこそこ綺麗にはなったんですよ。

当初の目的は、『机を使えるようにする』ってことでした。机の、上も下も前も、ものすごい物置になってて、机としての機能を果たしてなかったので、それをなんとかしたかったんです。

で、机はまあ使えるようになって、部屋も全体的に片付いたんです。
床にも、フローリングワイパーをかけるようになって、『この状態をキープしよう。片付けられなくても、ワイパーだけでも毎日かけよう』と思ってたのに…

あれから1ヶ月が経ち、乱雑になってきた部屋…

ワイパーも、2日に1回、3日に1回となっていき…

こないだ、2週間ぶりに、ワイパーかけました…
(~_~;)

掃除片付けやってると、めちゃくちゃ不機嫌になっちゃって、『毎日毎日、掃除ばっかりやってらんねーよ!』と思っちゃう…
(~_~;)

掃除片付けが苦痛です。何の喜びもない…

部屋が汚い状態も苦痛だけど、綺麗にする作業も苦痛です。

石堂さんは、掃除片付けなさってる時、幸せですか?
(~_~;)

どうしたら、掃除片付けに喜びを見いだせますか?
(~_~;)

アドバイスをいただけると嬉しいです。よろしくお願いします。
*_ _)ペコリ♡



なるほどー。

掃除片付けが苦痛なのですね。

でも、喜びを見いだしたいと。


わかります。

喜びや楽しさを感じられたら、続けられそうな気がしますものね。


ただ、いきなりその域を目指すのは難しいと思います。

と言いますのも、苦手なものはいつまでたっても苦手なままだったりしますので。

アレルギーのようなものですので、うまく付き合っていく必要があります。


私にも、料理アレルギーや活字(特に作文)アレルギーがあります。

料理アレルギーは命に関わるぐらい強烈ですので、なるべく関わらないようにしています。

活字アレルギーはそこまでいきませんが、ときには、パニック発作や軽めの脳梗塞を引き起こすこともあります。


でも、大丈夫。

自分のことをより深く知ることで、自分に合うアレルギー対策を講じることができるようになります。


まずは、しるくさんの掃除片付けアレルギーが、どのぐらいのレベルなのかを見極めたいですね。

もし、私の活字アレルギーと同レベルなら、何とかなります。


でも、私の料理アレルギーと同レベルだとすると、正直、手の打ちようがないです。

「苦手なものは苦手」
「合わないものは合わない」

と悟って、

「なるべく関わらない」
「最低限の接触で済ませる」

のが得策です。


1ヶ月もあれば、ご自分のアレルギーのレベルがわかると思いますよ。

ご興味がある場合は、このまま読み進めてくださいね。


さて、アレルギーとうまく付き合っていくためには、心の中に2人の役者さんを登場させる必要があります。

ここでは、

・スターター(Starter)
・キーパー(Keeper)

と呼ぶことにします


すでに、スターターはしるくさんの中に存在しているようですよ。

『この状態をキープしよう。片付けられなくても、ワイパーだけでも毎日かけよう』


決意や気合のことです。

一瞬だけ爆発的なエネルギーを使って、止まっているものを動かすこと。

それがスターターの役割です。

(自動車で言うと、エンジンを始動する行為にあたります)


ただ、スターターにはすでに動いているものを動かし続ける能力はありません。

継続力(持続力、持久力)というものはないのです。


その役割を担うのがキーパーです。

スターターによって動き始めたものに対して、燃料を投下し、安定して動作させるのが仕事です。

(自動車で言うと、ガソリン補給を筆頭に、スムーズに運転するためのあらゆる操作を含みます)


何ごとにも言えることですが、続かないのはキーパーがいないせいです。

あるいは、いたとしても、キーパーとしての役割を果たしていないせいです。


何かを続けるためには、自分自身を適切に導いてくれる存在が必要です。

例えば、マラソンの伴走者やオーケストラの指揮者のように。


では、自分ひとりで取り組むとしたら、一体どんな存在をキーパーにすればいいのでしょう?


信頼できて、安定性があるものが望ましいです。

例えば、

月の周期です!


絶対に狂いません。

超信頼できる存在です。


ご存知かと思いますが、私のこのブログは、

新月 → 上弦 → 満月 → 下弦(以降、繰り返し)

という周期に合わせて記事を更新しています。

ペースとしては、1週間に1記事ペースです。

活字アレルギーの私でも、かなり長い間、このペースをキープできています。


月の周期がわかる小型のカレンダーをデスクに置いているのですが、そのカレンダーがキーパーの役割を果たしてくれています。

常に目に入るところに置いておくのがポイントです。

安定したものを見ると、メンタルも安定してきます。

メンタルが安定すると、苦手なものに触れたときのイライラも軽減します。


しるくさんの状況に当てはめてみますと、月の周期に合わせて

床の神・フローリングワイパー

に活躍していただく、という感じですね。


これだけでも、

こないだ、2週間ぶりに、ワイパーかけました…
(~_~;)

ということはなくなりそうです。


さらに、

●それ以外の日は神はお休み

というルールを設定すれば、掃除片付けDayが待ち遠しく感じるようになるかもしれません。


もし、

●月4回では少なすぎる

ということであれば、

●大安の日も神にお仕事していただく

ということもできます。

すると、月5回ほどプラスされるので、計9回になりますね。


逆に、

●月4回もこなす自信がない

ということであれば、

●新月と満月の日だけやる

ということもできます。

月2回だとしても、気分次第でやったりやらなかったりするよりずっといいです。


何となくやれば、あやふやな結果しかついてきません。

意図してやれば、それに伴う結果がちゃんとついてきます。

(具体的には、自分に対する信頼感が確実にアップします)


また、

●掃除片付けは1回5分。延長は5分単位でいくらでも可能

というルールを付け加えれば、ダラダラやることを防げます。

掃除片付けやってると、めちゃくちゃ不機嫌になっちゃって、『毎日毎日、掃除ばっかりやってらんねーよ!』と思っちゃう…
(~_~;)

となるちょっと手前で、意図的にストップをかけることもできそうですね。


ちなみに、掃除片付けは単なる作業ですので面白くも何ともないですよ。

でも、それでいいんです。

淡々とやる作業に、感動とかはない方がいいのです。

気分が上がったり下がったりすると、長続きしませんので。


例えば、歯磨きって淡々とこなしますよね?

歯磨きはすでに、気分の上げ下げに左右されない位置にいます。

だから長続きするのです。


掃除片付けも、その位置まで誘導できればしめたものです。

ただし、苦手なことにトライするのですから焦らずに!


このように、想像力を発揮してルールを創意工夫していきます。

そして、トライ&エラーを繰り返しながら、自分好みにどんどん改良していくのです。

ある意味、ここが一番の楽しみどころです。


まとめますと、

キーパー作りを楽しみ、作業は淡々とこなすこと!


これが、苦手なことを続ける秘訣です。



以上です。

ご参考になれば幸いです。


長い文章、最後までお読みいただきありがとうございました。



P.S.
右が姫路城、左の可愛いのがしるくさんのお屋敷だと想像しながら、この記事を書きました。