盆栽好きの祖父が、長年にわたり大事に世話をし、守ってきた日本庭園。
上の写真は、昨年冬の帰国時(2月下旬)に撮影したものです。
初めて実際に見ることができた「おじいちゃんご自慢の庭」に、夫・シンジは大感激でしたが、
残念ながらこれが最後の姿となってしまいました。
あの日、震度6強の揺れと地盤沈下ですっかり変わり果ててしまった大切な庭。
けれど、祖父は力を落とすどころか、「また作り直すぞ」と自ら図面を引き、家族のみんなを驚かせたほど気丈でした。
震災のショックが影響したのか、あの日からひと月も経たないうちに突然 祖母が脳溢血で倒れ、一命は取り留めたものの全身に麻痺が残り、自宅での介護は難しいと診断されました。
いつも寄り添いあっていた、おしどり夫婦の祖父と祖母は離れ離れになってしまいました。
「おばあちゃんが戻ってくるまでに、庭をきれいにするんだ」
祖母の快復を信じ、また一緒に暮らせる日々を待ち望んでいた祖父でしたが、
庭の再建も、祖母と共にという思いも果たせないまま、この春を待たずに先日他界してしまいました。
震災の影響というより個人的な体験が主ですが、私の周りでも、この1年で多くの大切なものが失われてしまったように思います。
それでも、笑って過ごせる日々、前を向いていられる毎日があることに、感謝せずにはいられません。
あの日から1年。
でも、すべてはこれから。
多くの人が、そんな強い思いを抱いていらっしゃると思います。
私もその気持ちを忘れずに、どこにいても 被災地に思いを寄せ続けていきます。
大きな悲しみを抱えながらも、日本という国がまた一歩一歩前に進み、
より素晴らしい国へと変わっていけますように。
新作に着手したものの全くはかどらず…感覚を戻すのに少し時間がかかりそう。泣(2011/12/17) 


