えあーの記録/死産/羊水塞栓症/子宮摘出/医療的ケア児

えあーの記録/死産/羊水塞栓症/子宮摘出/医療的ケア児

はじめまして、えあーと申します。

第1子は死産。
第2子出産時に羊水塞栓症により心停止。
出血が止まらず子宮全摘出。娘は脳にダメージが残り植物状態となり、1歳4ヵ月のとき肺炎で亡くなりました。

これまでの記録を残しています。

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ご無沙汰しております。

 

えあーです。

 

最後の投稿から、気付けば1年以上経過してしまいました。

 

今回は、半年前に娘が亡くなった件について

当時の状況を振り返ろうと思います。

 

 

 

娘は2024年2月14日、肺炎のため亡くなりました。

 

1歳4ヵ月でした。

 

2024年1月下旬

娘が産まれてからお世話になっていた病院のGCUを退院し

障害者施設兼慢性期の病院に移動しました。

 

そこの施設は子供から大人まで

寝たきりに近い重度の障がいを持った方々が入所していました。

 

家から車で1時間は掛かりますが

これでも近いほうの施設です。

 

娘が施設に入所してすぐは

移動の影響で体温が下がり、呼吸状態も悪かったため

個室にて様子を見ていただいてましたが

幸い、数日して状態は安定してきました。

 

しかし施設に移動して2週間も経たない頃

”呼吸状態が悪いので今すぐ来てください”と電話で言われました。

 

急いで向かうとサチュレーションの値が60〜70%台で

顔色も非常に悪い状態でした。(正常値は96〜100%)

 

酸素を最大限入れてもらっていましたが、数値は戻らず。

 

医師からは

 

”これ以上呼吸器の数値を上げたら肺が破れる恐れがある”

”今夜が山場かもしれない”

 

と告げられました。

 

約8時間、近くで見守ることしかできませんでしたが、

幸い数値が正常値に戻り、呼吸状態が安定しました。

 

しかし今後また急変した場合、骨折する恐れがあるが

心臓マッサージを行ってでも救命するか

と残酷な選択を迫られました。

 

私は、すぐに決めることが出来ませんでした。

 

生きるとは何かという

答えのない問を考え続けました。

 

ただ、娘をこれ以上苦しませたくない、それだけでした。

 

 

1週間後

夜の23時に電話が掛かってきました。

 

”呼吸状態が悪いので今すぐ来てください”

 

明らかに声色から察せられる緊迫感。

 

急いで向かいましたが到着した頃には

既に娘の心臓は止まっていました。

 

片肺が潰れており

もう片肺だけで必死に頑張ってくれていました。

 

本当に、限界だったんだと思います。

 

その後、霊安室で私と夫と娘と3人の時間を過ごしました。

 

初めて呼吸器も鼻チューブも外し、

何もついていない娘を抱っこできました。

 

最期は、目も綺麗に閉じ、

穏やかな表情になっていました。

 

 

 

あれから月日は経ち、

8月14日で娘の死から半年が経ちます。

 

生きていれば

今頃1歳10ヶ月でした。

 

もう娘には会えませんし

写真を見返すと泣きたくなりますが

今ある小さな幸せを感じながら自分なりに

前向きに生きていこうと思っています。  


娘のことを応援してくださっていた皆様

ありがとうございました。



 



こんにちはにっこり

えあーです。


「羊水塞栓症」になった日の
カルテ解説の続きです




5:43 

会陰切開をしたあとに吸引分娩で

娘が誕生しました。



5:45 

血圧は、やや低め。心拍は高めです。


鼻咽頭エアウェイ

⇒鼻腔から後咽頭へ挿入し、気道確保するためのチューブです。


弛緩出血(しかん)

⇒胎児と胎盤が出た後、本来なら子宮が収縮することで止まるはずの出血が続くことです。


ここで、オキシトシンというホルモンを投与しています。オキシトシンは子宮収縮の作用があるので、その為に投与したのだと思われます。


その後双手圧迫という左手を腟内に右手を子宮底部のある腹壁に,それぞれ置き,それら両手で子宮を挟み込むように圧迫する方法を行っています。


(以下のような感じで圧迫します)





これにより、出血が少し落ち着いたため
会陰の縫合が行われました。


5:48
Plt(血小板数)が7.8万と少なくなっています。
(※正常値は15万から35万/μL)

血小板が少ないと血が止まりにくくなります。

ノンクロス輸血
⇒本来であれば輸血前にクロスマッチという血液型不適合による副作用を未然に防止するための交差適合試験が行われます。
ただ今回の場合は緊急度が高く、時間が無いためクロスマッチは行われませんでした。
輸血の副作用のリスクよりも救命を優先したということです。


5:57
血液検査が行われ、
大きな病院へ搬送されることになりました。



続いてはこちらです。




6:06
RBCポンピング
⇒輸血ポンピングとは
本来の手法(重力で落とすやり方)では間に合わないため大きな注射器を使って輸血バックの血液を吸い、手動で体内に血液を送り込みます。

6:09
子宮腔内に入れたガーゼが吸収しきれない量の出血があったため、ガーゼを抜き取り再度双手圧迫しています。

6:13
オキシトシンを投与し、2度目の輸血ポンピング開始。

6:15
血圧84/54mmHgと、下がってきています。

6:17
転送先の病院が受け入れ可能と連絡ありました。
3回目の輸血ポンピング開始。

6:18
血圧41/28mmHgと、かなりさがっています。
血圧は60以下になると命の危険と言われています。

6:23
子宮腔内に、再度血を吸わせるためのガーゼを入れ
輸状マッサージ
⇒子宮収縮が不良の場合に子宮底を輪状に摩擦し収縮を促すことです。

気道確保のための挿管を行おうとしましたが
難しく、BVM(バッブバルブマスク)で酸素投与。

6:24
4回目のRBC(赤血球)ポンピングと
1回目のFFP(新鮮凍結血漿)ポンピング。


最後です。



6:30

5回目のポンピング。


6:39

救急隊が到着し、救急車が出発 

6:56 

搬送先の病院へ到着。

この時点で、輸血はRBC(赤血球)10単位

FFP(新鮮凍結血漿)4単位投与していました。




以上が

羊水塞栓症になった病院での記録です。



4:55に意識消失して

6:56に搬送先に到着まで


約2時間


本当に、沢山の先生方が

母体救命の為に必死で動いてくれました。



感謝してもしきれないです。



この後、搬送先の病院で

血管塞栓術および子宮摘出術を受けました。








えあーです。

今回は出産時の病院の医師より直接聞いた
「羊水塞栓症」の話を 
医療従事者の方じゃなくても
分かるように、まとめていきたいと思います。

Twitterの方で投稿した下記内容についてです。




上記の投稿をした際に沢山の方からコメントやメッセージをいただきました。


改めて自分の身に起こったこと、

そして命が助かったことは

奇跡だったんだと感じました。


そして先生に頂いたカルテですが


医療従事者ではない自分が見ても 

衝撃な内容だったので、いかに先生達が必死になって救命活動に励んでくれたのか分かりました。


専門用語が多く、難しいので

順を追って用語解説しながら

内容を見ていきたいと思います。




3:50

破水


4:55 

体の向きを変えたあと「息が苦しい」と

言い残し私の意識が消えたようです。

この時点では、まだ心臓は止まっていません。


4:56 

MF当直Dr

→Twitterにも書いたA先生のことです。


ブルーコール

→院内の医師を緊急収集することです。



続いてこちらです 




4:58

BP

→血圧のことです。

血圧の正常値は120/80mmHg以下と言われています。

なので163/125mmHgは高すぎます。


PR

→脈拍のことです。

脈拍の正常値は1分間に65〜85回

言われています。 

なので170回は多すぎます。



5:01

BVM

→バッグバルブマスクの略で人工呼吸器具のことです。


呼吸が止まった患者に対して

人工換気を迅速に行うために使用します。


FHR

→胎児の1分間の心拍数のことです。

正常値は110〜160bpmと言われているので

90bpmは少し下がってきています。



5:03

血圧222/171mmHg さらに上がりました。

脈拍は121回/分と、少し落ち着きました。



5:04

CPA

→心肺機能停止のことです。

CPR

→心肺蘇生法のことです。



5:05

自宅に居る医師3人に応援の電話をしています。


5:08

AEDを装着した結果

「ショック不要」となったようです。


これは説明すると細かいのですが

電気ショックが有効な心停止

有効でない心停止があるそうです。


この時の私の状態は、

電気ショックが有効では無い心停止

ということです。


ショック不要と出たから大丈夫ということでは

ありません。


なので、その場合は胸骨圧迫(心臓マッサージ)を行う必要があります。


そして、ここでアドレナリンを投与しています。


アドレナリンは心停止時、心拍再開を目的に投与されます。 



続いてはこちら




5:10

AED解析で、またもショック不要となりました。


対光反射なし

→瞳孔が固定し、光を当てても瞳孔が縮瞳しなくなる状態のことです。


そして死亡判定の条件ともなります。



5:11

ROSC

→心拍再開のことです。

意識は戻らないのでBVM(バッグバルブマスク)は付けたままです。


ECG

→心電図のことです。


脈はありますが、VT(心室頻拍)で、

持続すると血行動態の悪化や心筋虚血を生じて時に致死的となる重篤な不整脈です。


血圧、脈拍ともに高いです。


5:12


下顎(かがく)呼吸

→終末期や意識障害における呼吸困難の症状として認められる呼吸。


つまり死ぬ間際に起こる呼吸ということです。


口をパクパクし、あごをしゃくりあげるような途切れ途切れに起こる呼吸です。



5:15

BP97/64mmHgということで

つぎは血圧が正常値よりも、かなり下がりました。

意識が無くなってから血圧が一気に上がり

下顎呼吸後は一気に下がったという感じです。


子宮左方転位

→ 子宮が大血管を圧迫しているため、子宮の位置を動かし血管圧迫を和らげることです。



5:19

FHR(胎児心拍)が60bpmまで落ちています。

かなり危険な状態といえます。


胎胞排臨(たいほうはいりん)

→胎胞(卵膜と羊水)が見えたり隠れたりする状態です。


5:41

人工破膜

→ 赤ちゃんを包んでいる卵膜を破る処置です。




長くなるので一旦ここまでにします

また続きは更新します。