周南市の獣医さんがホームページでバベシア症に付いて詳細に解説して下さっておりますので、
是非一度ご覧下さい。
バベシア原虫は、日本では、バベシア・ギブソニとバベシア・カニスの二種類の原虫が見付かっているようです。
周南市ではバベシア・ギブソニが常在流行地の様ですが、この度、譲渡させて頂きました子からバベシア・カニス陽性と診断された子が見付かりました。
バベシア・カニスは沖縄県で多く見られるバベシア症で、山口県の子に感染して見付かるのは稀の様です。
先の獣医さんのホームページ内にも
「岩国の動物病院ではB.canis感染を診断したことがある」としか触れられていない様に、バベシア・カニスに感染した症例が少ないと思います。
バベシア・ギブソニとバベシア・カニスに発症した時の違いなど、報告事例が無いので私が知る術は在りませんが、潜伏期間は同じ様なので、今後はこれまで以上に健康管理に気を付けたいと思います。
この検査結果は、動物病院から外部の検査機関へ出しての結果です
バベシア・ギブソニとバベシア・カニスは、感染源となるマダニの違いの様です。
バベシア・カニスを感染させるマダニは沖縄にしか見られない、日本の本土に生息していない品種のようです。
この度このバベシア原虫が見付かった子は2021/12/7に周南センターから引き出し救助致しました子で、潜伏期間とされます2週間~4週間は保護してから十分に過ぎていますし、2ヶ月以上保護していましたが、バベシアの症状も一切現れていませんので、安心して譲渡させて頂いた子でしたのでビックリしています。
動物病院での血液検査や電子顕微鏡での赤血球目視では内部に隠れているバベシアを発見で
外部精密血液検査に出して下さった結果ですので、検査結果は100%間違いが無いものです。
里親様には大変申し訳在りませんが、契約書に従って対応をお願いしています。
最後に、この記事を書いたのは、周南犬の中に、バベシア・カニス原虫に感染している子が居る事を念頭に置いて保護活動に当たって頂きたいからです。
山口県には、クリイロコイタマダニが生息していると言う事に成るかと思います。
ちなみに、バベシア・カニス原虫が見付かった子は、周南市久米で捕獲された子です。