CINEMAは気持ちイイ! -19ページ目
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「赤い月」なかにし礼・原作

なかにしサンの私小説のようでしたので、
原作は置いて先に映画を観ました。

常盤貴子が実に凛として美しく、激しく、賢くて
人に流されず、芯をもった生き方で
二人の子供を育てていったことがよく解りました。


終戦を満州で迎えた。
そして運良く生き残って帰れた少数の人々のことも
この映画を通して少し学んだ気がしました。

母親は子供を忘れない生き物。
でも愛があって女でなくては母としても強くなれない!

彼女の生き方にすごく共感しました~w

まっすぐにいつも、前を見ている彼女の目には
圧巻されました~www


後日、原作を読み、その後、彼女の愛した男は死んだのか?
生き残れたのか?
再会はできたのか?

やはり私小説だったためにドラマチックには終わっていませんでした。
映画だけで、
美しく、みんながわめいて
「満州の馬鹿野郎!」と
言う中で
「ありがとう、満州国」と微笑む彼女をとどめておくのがいいように
思いました。

どんな結果にしろ、彼女にとっては永遠の愛を持ち続けられる人と
出会えた国として心に残ったのだから。

二度と会えなくても、一人の人を待ち続ける。
この情熱の強さ。

真似できないけれど、美しい女の性ですね。

武士MUSA

「英雄HIRO」のような感じの映画で
ワイヤーアクションかと想っていたら、立ち回りの戦物でした。
でも、一人一人の性格描写などは丁寧で
内容は「最後どうなるの?」と見逃せませんでした。

ただ、流血シーン、残酷シーンが多くて
「キル・ビル」?って想うこともシバシバでしたが、
台詞には無いのに、視線だけで愛を表現していたロマンティックな
お姫様と元奴隷の主人公、振られ役の将軍と
武士らしい愛の形がじんわり伝わって。
殺伐とした戦シーンのなかで
柔らかさを出していました。

お姫様役のチャン・ツィィー「英雄」にも師匠を愛する女性で出てましたが
実に綺麗でした。

一体何が言いたいんだ!とむごいシーンに想ったりもしますが、
このむごい戦いを今もしていることだと
女性の立場から観ると戦争は何も生まないとも思い知らされた気がしました。

男の意地が炸裂しているとも思えるし
愛する人を守りたいという一途さも感じられるし

場面の迫力に負けないでじっくり考えれば意味は沢山ある映画だと思いました。
それにしても、立ち回りの素晴らしさ!!
かっこよかった~ww

踊る代走査線2~レインボーブリッジを封鎖せよ

日本映画の記録を塗り替え、ロングラン上映!
アニメ以外でこんな記録出せる映画って
最近珍しいですね!

人気の秘密はやはり織田裕二が主演ってこと?
製作中は柳場さんと演技について大喧嘩が連発だったと聞きました。
やはり、どの配役もそれそれ
キチンと個性が描かれているのがすばらしいデスネ。
しかも、それがハマッテル役者さんばかり。

個人的にスキなのは、いかりや長介!
今回、癌の入院騒動、公開当日に復帰し舞台挨拶に出たりと話題も多かったし、これが最後の作品????
なんて、思ってスクリーンの中の長さん見るとき真剣になってしまいました。けどね、ちょっと長かったな~。長サンの泣くシーン(*_*;

ストーリーは前回以上にノン・キャリと現場の違いを出せてたし、題名の通り、大変な許可を貰って
ストーリーの中で警察が実際は映画撮影で!
「レインボー・ブリッジを封鎖した」訳で
映画関係者の楽しさも味わえた気がしました。

また男の友情?の新旧交代も良かった~w
それにしても織田さんって35歳!若い~~w
って思ったけど先日TVで前作の映画があり、
見たら、やはりアレから考えると年取ってたのね~。って、やたら人の年齢を気にする私でした。

「イン・ザ・カット」メグ・ライアン主演

初めと、ラストに「ケ・セラ・セラ」が流れます。
カメラワークもとってもモダン!
坦々とアメリカの寂れた町を描いてて
その中にひときわフラニー役のメグが光ります。
この役は当初、監督の要望でニコール・キッドマンが演じるはずでした。
それを脚本を読んで「どうしてもやりたい!オーディションをして!」と
切なる訴えでニコールも見る中、メグがオーディションを受け
その姿に感動したニコールが自ら役を譲り彼女は演出へと参加。
メグの演じるフラニー役を支えた作品でした。

そこまで二人の女性が作り上げたこの作品。
予告では猟奇殺人と女性の性を扱ったくらいしか解りませんでしたが。
確かに、恐ろしい殺人が何度も行われると言うのに、
その中でも愛を求めて生きてゆく、女の姿、性が見事に描かれている!
大人の女性にしかわかって貰えないかもしれない、映画でした。

「ただセックスしたいのよ」っとフラニーが妹に言うと
「それは想っているからでしょう」と諭します。
もっと素直になって欲しいと願う妹の言葉。

巨乳や、グラマーな女性が賛美される中で
実にメグのスレンダーな裸体は美しく、セクシーでした。
知性のある教師でありながら、そこに隠れた女の部分が実に自然に出ていて
ただ、セックスのために向く、刺激的、興奮的な女性よりも
とてもHなシーンも美しく深く感じました。

男のテクニックに驚き、溺れるフラニー。
人は結局、殺人もすれば、性欲もある動物のような
利口でない生き物だと、もっと素直に認めたほうが楽なのかもしれません。


フラニーは愛する男の顔をやたら、撫でまわします。
愛しくて、重なるのだと言うことが、そんなしぐさに現れていて
その中におぼれてゆく、マローは助演らしく、彼女を引き立てていました。

娯楽映画が好みの方には、退屈なだけの映画でしょう。

ラストに彼の横に横たわり胸に顔をうずめるフラニーは
これからどんな、ささやかだけど素敵な恋が待っているのか?
青酸な事件のあとのすがすがしさが、今の時代に救いをもたらしてくれる
気がしました。



毎日のように、リアルでも殺人事件が起きる昨今。
その中でも、女性はたくましく、そして
男性の優しい愛を求めている。

それはいつの世の中も変らないことなのかもしれません。


序文

はじめまして、
風香と申します。
映画大好き、でも、ビデオ派で(ただの貧乏!?)

ビデオは週に2本は必ず観るヒカリです。
その中で
「これいいじゃん!」と想ったものを
ここに登場させてゆくことにシマス。
どうぞ、よろしく。
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