旅に病んで夢は枯野を駆け巡る -2ページ目

ローテクの力

広島・大阪・北海道と、水にまつわる災害が続発していますね。(*_*)

被災者の皆さんの中にはこれからの生活をどうやって立て直したらいいのかと、頭を抱えている方も多いでしょう。

水や食料といった物の支援はその地域や時期に応じて必要なものが変わりますので、こういう時は募金が一番確実な方法だろうと思います。
(・o・)

どの災害も非常にショッキングな映像が撮影されて放送していましたが、今回僕が最も驚いたのは「札幌の広範囲の地域で起こった停電がカメラに収められていたこと」でした。

地震の揺れの後に沢山の常夜灯や街路灯の明かりが一瞬でほとんどが消えて、まるでパニック映画のワンシーンを見ているようでした。(*_*)

電車飛行機は止まりタクシーとバスは動けるものの、信号が止まって道路は大渋滞。

クレジットカードもICカードも使えずATMも動かないので、銀行にお金があるのにおにぎり1つすら買えない。

テレビも点かず携帯電話の基地局がダウンしているので電波の拾える場所を探して右往左往。

やっとネットに繋がってメールのやり取りや情報収集を始めるものの、充電する方法がないので迂闊に使い続けるわけにもいかず、といった状況だったでしょう。

現代の我々の生活が如何に電気に依存しているかということを改めて再認識させられました。

僕がこのことを一番最初に痛感させられたのは東日本大震災後の計画停電の時で、様々なものが使えなくなった時に大活躍したのが「灯油ストーブ」でした。

やかんを上に乗せてお湯を沸かし、カップ麺や味噌汁を作ることもできました。

またラジオに付属している手回し式の携帯電話の充電器も活躍しました。

結婚式のメインテーブルの上に乗っていた巨大ロウソクはもらった時に「これが何の役に立つのか?」と疑問に感じたこともありましたが、停電で照明が使えない時にはものすごく明るいランプ代わりになりました。(^_^;)

古いものは新しいものにとって変わられることが多いですが、こういう時にローテクのものが活躍するので馬鹿にできないものだなぁとつくづく感じたものです。

東京も30年以内に巨大地震が起こる可能性が70%以上という予測が出ていますから、今から備えておく必要があるだろうとも思いました。(・o・)!

人の体に教えられる その2の3

前回は群発頭痛を持っていらっしゃるお客さんが、按摩を受けた経験から自分なりの対処法の仮説に至り、それを実践するところまででした。

結論から言いますと昨年の11月からスタートして、途中お仕事が忙しくて1回抜けた月はありましたが、毎月1回のペースで施術を受けたところ、8月現在では頭痛発作は起きていないということでした。

しかも入浴や飲酒等血行を促進する行為は頭痛を増悪させるものとして群発期には可能な限り避けていたものの、今年のお正月に帰省した時田舎の親戚方と一緒にお酒を飲んだら、頭痛は全く起きなかったとのこと。

群発頭痛そのものは原因が特定されていない病気ですし、発生のメカニズムに個人差がある可能性も有り得ることなので、現在続けているケアの方法が全ての患者さんに有効であるとは断言できません。

しかし少なくともこのお客さんは「今のところ」頭痛は発生していないということもまた事実です。

願わくは、お客さんの頭痛がこれからも発生しないようになる手助けになれば幸いこの上ないことだと思います。(^-^)

この件についてはまた引き続き注意深く追跡していきたいと思います。m(_ _)m

人の体に教えられる その2の2

前回は群発頭痛を持っていらっしゃる方が来院されたというところまででしたね。

何回か施術を繰り返しているうちに、そのお客さんがある日突然ひらめいたとのこと。

それは「首肩の深い部分を押されると、目の裏のほうに響く」ということです。

これ自体は按摩をやっている人は経験上よくある現象でそんなに珍しいことではないと思いますが、肝心なのはその先です。

群発頭痛の患者さんが痛みの例えとしてよく挙げるのが、「スプーンで目玉をえぐられるような」という表現が多いようですが、頭痛発作が起きた時に目の奥が痛くなるその場所に響くとのこと。

またそれを実感した時に過去の小さい頃の思い出が突然ひらめいたらしいです。

それはおばあちゃんが鯛の兜焼きを食べている時に、目玉の周りをお箸でほぐして食べていた光景でした。

子供心に魚の目玉をグリグリやっているのは強く印象に残っていたそうですが、おばあちゃんに「一体何をやっているの?」と聞いたら「ここのお肉がおいしいのよ」と答えたとのこと。

その記憶と自分の肩を押された時に目の裏に響いた感じがリンクして、もしかしたら頭痛の原因は肩の周りの筋肉が緊張することで目の周りの筋肉がこむら返りを起こしているような現象が起きているのではないか?という推論に至ったそうです。

僕はそのお話を聞いてなるほどと思いました。
(・o・)!

そしてそのお客さんは自ら感じた体験とそこから導き出された自分なりの仮説に基づいて、月に1回程度首肩周りの筋肉のケアをすることで頭痛発作が抑えられるのではないかと考えました。

ここまでが去年の11月頃のお話です。

続きは次回と致しましょう。m(_ _)m