昨日、中間車両が増えて4両編成になった東急3000系をご紹介しました。この車両は東急目黒線で使用されている車両であり、目黒線自体が東京メトロ南北線と都営地下鉄三田線への乗り入れ、さらに一部区間は東横線と並走、そして相鉄線への乗り入れと近年凄まじい進化を遂げています。田園都市園や東横線と並ぶ東急の主要路線となりました。

 

 

そんな利用客の多い路線で使用されている3000系ですが、実はこの3000系は2代目となり、以前にも3000系という車両が存在していました。緑色の車体カラーを身に纏ったいかにも“古い車両”という雰囲気ですが、東急の主力車両として長い間活躍しました。細かい車両形式等は複雑すぎて自分でも把握が出来ないので、詳細はWikipediaを見ると分かりやすいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

前回ご紹介した3000系(2代目)の配給輸送。ディーゼル機関車に牽引されていますが、後部に黄色と青の不思議な車両が連結されていますね…。実はこれも3000系なのです( ´ ▽ ` )

 

 

 

 

 

デワ3043という車両です。3450形という3000系のグループ車両からの改造車で、当初は荷物車両として運用されていましたが、鉄道による荷物取り扱い両が減少し荷物輸送は廃止に。その後は入れ替え車両として長津田車両工場で活躍しました。2009年まで活躍してので、かなり長寿な車両だったと言えます。

 

 

 

 

入れ替え車になる際に、大型の扉が増設されたのが特徴的です。因みにこの大扉は片側だけにしかありません。

 

 

 

 

逆側です。こちらは元の3450形の面影を残しています。両運転台、、片側だけのパンタグラフ、荷物車らしい格子窓など個性的な車両です。

 

 

 

 

今回は目黒線の3000系のついで、と言うことで製作した為動力は搭載しておらず自走は出来ません。ただ特徴的な前面形状はヒンジプレートを使い、微妙な角度を再現。窓は旧窓と1×2クリアブロックの横組で表現してみました。また乗降扉は僅かに凹ませており、側面がのっぺりとした感じにならないようにしてみました。

 

 

 

 

屋根は定番の1×2スロープを使おうと思ったのですが、在庫が少なく他の車両にも使うので、今回は使用せずタイルによる表現としました。屋根上にはベンチレーターやランボードもそれっぽく再現してみました。

 

 

 

 

 

 

 

3000系が3000系を牽引!?デワ3043が今も現役なら見られた光景かもしれません。子どもの頃、こどもの国線に乗車すると恩田の工場の脇に一際目立つ車両あって、いつも見ていた記憶があります。周囲はスレンレス製の銀色の車体ばかりですが、その中で黄色を青の車体であったデワ3043は特別な車両に見えましたね!

 

 

 

 

 

 

ついに目黒線にもQシート車導入!?なんてネタ列車としても使えるデワ3043。Qシート車は大井町線がオレンジ、東横線が赤ですから目黒線に導入されれば黄色か青でも不思議ではないような気もします♪( ´▽`)

 

 

東急電鉄の長く複雑な歴史を語る上ではとても貴重な車両だったデワ3043。非常に残念ですが、解体されてしまい保存されていません。最近引退した8500系が恩田工場で保存されているのを見ると、「1両くらい保存できたのではないかなぁ〜」と思ってしまいます。