本日は新しく製作したレゴトレインをご紹介します。

 

 

今回作った車両は“珍車”と呼ばれる珍しく、非常にマイナーな車両です。

 

 

 

 

 

 

 

クヤ153型と言う車両です。この車両は教習車と呼ばる車両で、

電車乗務員や電車研修係の教育実習用の事業車両です。

つまり電車の中で電車の教育を行なうための車両なのです。

 

前面は103系低運転台のデザインで、一見103系の改造車!?と思えますが、

実は急行型電車として名を馳せた153系の改造車です。

元車両は153系の食堂車サハシ153形で、前面は103系風ですが

側面は食堂車の頃とほとんど変わらない作りとなっています。

 

 

 

 

 

 

 

 

パンタグラフを装備していますが、これは教習の際に必要な電源を確保する為の物。

運転台は103系と同じような物が設置されています。

また元客室部分にはシュミレーター装置が、

ビュッフェ部分にはスクリーン付きの会議室兼講義室があります。

また興味深いのがこの車両は交直両用の教習車であると言うこと。

元車両である153系は直流車両でしたから、どんな場所や地域でも対応できる様に

交直療養に改造されたのでしょうか…。

 

 

 

 

 

 

 

シュミレーター装置が発展した今では“教習車”と言うジャンルは

過去のものになりました。教習車はこのクヤ153型の他に

クモヤ92型やクヤ165型の3形式が存在しました。

クヤ165型はクヤ153型と同じく、サハシ153からの改造車です。

 

 

 

 

 

 

 

留置線に置かれるクヤ153型。この手の車両は実際に動くことは少なく

留置線や車両基地に置かれて使われることがほとんどだったそうです。

 

 

 

 

 

 

 

クモヤ143型に引かれ運用中のクヤ153型。

どちらも青い車体カラーに黄色のラインと、デザインは同じで統一感があります。

 

教習車という非常に地味なジャンルであり、1車両しか製造されなかった

地味な車両でありますが、その存在は実に興味深く面白い車両です。

 

事業用車両は一般の車両とは違う魅力があり、

レゴでも色々と作りたい車両がたくさんあります。

高速運転用試験車TRY-Zや、訓練車、検測車、建築限界測定車などなど…。

 

 

 

 

 

今回のクヤ153型の製作参考した本です。同車両以外にも興味深い

珍車量やレアな車両が多数紹介されています!!