新しいレゴトレインが完成しました!!

 

今回のテーマも北海道!北海道の車両では711系やキハ150形、キハ281系などなど制作候補がたくさんありますが、今回は北海道の鉄道車両でもJR(国鉄)ではないものを制作してみました。

 

 

 

 

 

 

定山渓鉄道のモハ1200形です。定山渓鉄道線はかつて白石から、札幌の奥座敷と呼ばれた定山渓までを結んでいた路線です。1969年に廃線となりましたが定山渓鉄道は現在では“じょうてつ”と名前を変え、バス事業や不動産事業を展開しています。新千歳空港にも“じょうてつ”のお店が入っていますね。

 

 

今回作成したモハ1200形は、1954年に製造された車両。1950年代前半から増え続ける利用者に対して導入された車両であり、当時流行りだった湘南型と言われる前面デザインとなっています。尚モハ1200形は定山渓鉄道廃止の後は青森県の十和田観光鉄道に売却され、1990年まで現役だったそうです。

 

 

 

湘南型と呼ばれるデザインの車両はたくさんありますが、レゴで作るとなると意外と難しかったです。2枚窓はともかく半流線型の微妙な角度をどう付けるか色々と難儀しました。

 

 

 

 

 

さてもう1両。一緒に連結されている3面窓が特徴のこの車両はクハ600と言う車両です。このクハ600と言う車両は実に興味深い車両で、資料によると定山渓鉄道の同じ時期(大正時代)に設立された“北海道鉄道”の車両であり、キハ550形と言うガソリンカーでした。

 

北海道鉄道はその後国有化されますが、戦後まもなく真駒内に出来た進駐軍基地キャンプクロフォードへの兵士や軍関係者輸送に使用されました。その後は廃車されますが、それを定山渓鉄道が買取り運転台や機関部を取り除いて客車として運用されました。この時は電車に牽引されての運用であった為、終着駅等で機関車を付け替える作業が必要でした。これは手間だった為、当時余った機器類をこの車両に装備して電車として生まれ変わりました。

 

電車となった車両はクハ600形となり、なんと定山渓鉄道が廃止される1969年頃まで運用されていたそうです。ガソリンカー(気動車)から客車へ、そして最後は電車へと生まれ変わった風変わりな系列を持つ車両です。

 

 

 

丸みを帯びたクハ600。こちらもどう表現するか悩みましたが、一応この形に落ち着きました。もう少しオデコの部分に厚みがあっても良いかもしれません。またどちらの車両も現段階では電動化しておりません。今後電動化出来れば良いと思っています。

 

 

 

 

 

 

 

定山渓鉄道の車両は車種も豊富で、自前の車両や譲渡された車両、改造された車両など実にバラエティー豊かです。今回制作したモハ1200形とクハ600形については思った以上に資料が少なく、不明な箇所もありました。そう言った部分については自分のイメージで作っていますので、もしかしたら実際と違う箇所があるかもしれません。

 

 

 

 

 

 

ED90に牽引され本線へ。赤い車体色が統一性があって良い感じです。

 

 

 

 

 

自走は出来ませんが、湘南型スタイルの車両は都会の雰囲気にも合いますね!

 

 

 

 

駅を出発するモハ1200形。当車両は製造当初緑一色だったそうですが、後に塗り直され、白と赤(厳密にはアイボリーとスカーレット)になりました。やはりこの2色だと映えますね。

 

 

 

 

 

 

ビル群を背景にに走る車両。定山渓鉄道は1957年に悲願と言える札幌駅乗り入れを開始します。と言っても札幌までの一部区間は非電化であり、国鉄側との協議で乗り入れは気動車(キハ7000形)に限られていましたが…。もし電化区間が残り、国鉄との話し合いが別の方向になっていたら、モハ1200形による札幌乗り入れもあったかもしれませんね。

 

 

定山渓鉄道の車両は実に多種多様で、個性派が多く非常に興味深いです。国鉄乗り入れ用のキハ7000形も作ってみたいですね〜( ´ ▽ ` )

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

LEGO my Pick