朝もやの中

まだ眠い目を

こすりながら

 

ホームに入る列車

いつもと同じナンバー

 

まず始まりは

夢の中で会おう

今日の君の顔を

思い浮かべながら

 

もう一人では抱えきれないほどに

スーツケースに詰め込んでるもの

僕がどんなに封じ込めても

ただ無慈悲に憎悪する

 

思い出すのは いつも どんな時も

君が嬉しそうに笑ってる顔

僕ができるただ一つのこと

君の夜に月の光を

 

誰もが漆黒に飲まれる中

輝くことを忘れなかった君は

僕の記憶の隅に紛れて

切なさを幻にする