この本は、禅僧の著者が仏教の考え方を通して生き方のヒントを与えてくれる本である。最近禅や仏教的な考え方に興味を持っており、読んでみた。

右ページに格言、左ページに内容というような形式の書籍で、実際の分厚さの半分くらいの分量だったので、非常に読みやすかった。

 

特に印象に残ったところは、自分の選択は「すべて正しい」という考え方。

 

人間、事前にあれこれと考えたり予想したりするけど、人生はやってみないとどうなるか分からないことばかりである。

 

そして、人生の正解は一つではない。どの選択肢も正解になり得る。ルイス・キャロルの言葉に「どっちへ行きたいのかわからなければ、どっちの道へ行ったって大した違いはない」というものがある。

 

どっちの道を選ぶかより、選んだ道でどう頑張るかが重要。ということなのだろう。

 

言っていることは分かるのだが、まだ腑に落ちてはいない。この考え方を身にしみてわかるようになれば、自分の無駄に悩む癖は減るのではないかなと思った。

 

そもそも私が無駄に悩んだり、考えたりするのは、一種の現実逃避のような気がする。現実の辛さや苦しさに向き合うのが嫌で、そういった意味のない思考に逃げているのだ。思考で現実は変わらない。行動しか現実を変えることはできないと知っているにもかかわらずである。

そして、私がそのような悩み癖に陥っている根本の原因は、苦痛の回避欲求だと思う。現実の苦しさをうまく消化できない私は、そこから目を背け、過去や未来に思考を飛ばすのだろう。

自覚していても、そう簡単には治らない癖である。人生をかけてゆっくり付き合っていくしかない。行動を積み重ねて改善していきたい。