目次
- あらすじ
- 伝えたい想い
- 本の紹介
【1.あらすじ】
おしゃべり 野ねずみたちは、冬を迎える準備をはじめます。
みんな、昼も夜も働いた。ただ、フレデリックだけは、働きません。
『フレデリック、どうして きみは はたらかないの。』みんなはききます。
『こうみえたって、働いてるよ。寒くて暗い冬の日のために、ぼくはおひさまの光を集めてるんだ。』とフレデリック。
フレデリックは、みんながせっせと働く中、石の上に座って動きません。
色を集めたり、ことばを集めたりして働いているのです。
冬が来ました。はじめのうちは、食べ物を囲み、みんなでおしゃべりをして楽しみました。
けれど、しだいに食べ物が減り、寒くておしゃべりをする気もなくなりました。
すると、フレデリックは集めてきた色や、ことばをみんなに与えます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
※本文より抜粋
『めを つむって ごらん。』
フレデリックは いった。
『きみたちに おひさまを あげよう。ほら、かんじるだろ、もえるような きんいろの ひかり・・・・・・』
四ひきの のねずみたちは、だんだん あったかく なっていった。
これは、まほうかな?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【2.伝えたい想い】
このお話の魅力
〇 豊かさとは
〇 言葉の一つ一つが愛おしくて、可愛い
1つ目は、「豊かさとは何か」についてです。
ほかの野ネズミたちは、せっせと食料を用意しているのに、
フレデリックが集めているのは、色やことば。
もちろん、現実的に考えて、食料を用意することはとても大切で、
食料がなければ、冬をこすことなんて、できませんよね。
フレデリックが集めた色やことばなんて、何の役にも立ちそうもありません。
けれど、冬を迎えて、みんなの元気がなくなっていったとき、
みんなは気付くのです。
想像することの、すばらしさを。
ことばや空間を楽しむことの、豊かさを。
いつも仕事や家事、育児や習い事など、することがいっぱいで、
一生懸命に働ているわたしたち。
それってとっても素晴らしいことだし、必要なこと、大切なことです。
だけど時には、心を豊かにする時間も要りますよね。
お金、出世、欲しいもの、美しさ・・・
物による幸せもありますが、
物がなくても幸せになれる。
読んでるだけで、温かいものが、心にすぅっと染み込んでくるお話です。
2つ目は、言葉の一つ一つが本当に愛おしくてかわいいこと。
谷川俊太郎さんが訳しているのですが、さすがです。
短い言葉でつづられた言葉たちは、しっかりと心に響きます。
ちなみに、わたしは、
「ゆうぐれに だれが そらの あかりを けすの?
だれが つきの スイッチを いれるの?」
という言葉が大好きです。
お空のあかりを消したり、月のスイッチをいれたりする係があるなんて、
想像するだけでも可愛い!
その係、ぜひともなりたいものです。笑
とても分かりやすいお話で、言葉も素敵なので、お子さんといっしょに読むのも
良いですよね。
少し疲れたとき、心のゆとりを持ちたいとき、
「なんでこんなにがんばっているんだろう…」って行き詰っちゃった人にも
読んでほしいおすすめの本です。
【3.本の紹介】
題名 「フレデリック ちょっと かわった のねずみの はなし」
作 レオ=レオ二
訳 谷川俊太郎
出版 好学者
定価 1456円+税