もう何年になるだろう
8月になるたびに、
この本を開く

悔しいからだろうなあ





75年前に
日本人が失くしてしまった
ことや、ものは
目には見えないことも
たくさんある

失くしてしまったのは
大量の尊い命だけではな
大量の尊い命だけではなく、
その何年もの後に
私たちは
崇高な文化と文明を引き換えた
現在においては
分け与え合うことすら
失くしてしまった

私は、失くしてしまった
ものを、一欠片づつ、
拾って
  いきたいのだ

亡くした命は 拾えない
しかし魂の声はある

本当の鎮魂とは
なんなのかを 自分に問いつつ…





2020年8月9日   自分の日記より





飢えた子供たちが
海兵隊のガムやチョコレートを
もらう。ニコリともせずに




飢餓ということが
どるほど、辛く
苦しいことなのか
  想像できるだろうか
恐ろしい火の手から逃れた家へ引っ越しを
しているところ。
貨車には畳が大事に乗せられている
室内では靴をはかない習慣のため、
いつでも綺麗に保たれている日本固有の
財産は畳だ


長崎の小学校
壊れた窓や校庭であったはずの場所が
完全に破壊された
子供たちは驚くほど規律正しく手も動かさずに
静かに座っていた
撮影者の、ジョー・オダネルは侵入者のように、
撮影するため、教室に現れたが、
子供たちは私に目も向ける様子もなく、
ただ じっと先生の話を注意深く聞いていた
そして先生も私を無視して授業を続けているのであった。
ジョー・オダネル氏は
疎外感を感じたという…


頭蓋骨と酒瓶
それは、死者を慰めるための
酒瓶であった


幼いにもかかわらず、子供たちは道路清掃員として働いている 彼らはいつも、はけを棒にくくりつけたような簡単な熊手などを使って働いている
彼らの服装は揃って粗末でその多くが、靴も草履も履いていない まだ、遊びたいさかりだが、仕事を途中で投げ出すことは ない





鎮魂。

そして
負けてたまるか!
と、心で叫ぶ
毎夏… 



 
である。