おやおや~?どうやら俺がラストってわけか。

 じゃあさっき、銃兎の話してくれた鶯に関するネタ、俺にも似たブツがあるから、そいつにしようかな?

 

 毎回、カジノとか賭博ネタで申し訳ねえが、まあ日常がこんなんだから、勘弁してくれよ?

 こいつは香港経由でマカオへ、Dという女詐欺師と一緒に出向いた時の話だ。


 まさか、賭場に鶯なんてかわいらしいもん、つれてくる奴なんかいない。

 

 なんていう俺とDの思い込みは、見事に覆されたうえに、大損しちまった。


 マカオのカジノ・リスボアで羽振りが良さそうな女が若い男をはべらせ、ポーカーをしていた。

 傍らには見事な竹細工をほどこされ、丁寧に編まれた鳥かごでたたずむ、鶯がいた。

 

 時折、きれいな声で鳴いていて、Dも「へー、可愛いねえ」なんて最初は余裕で言いやがった。

 見ると、その女は鶯の鳥かごへ耳をかたむけ、うんうんとうなずいたりしている。

 

 もしや、いかさまでもしていねえだろうかと、俺とDは目配せをした。

 Dは席を立ち、女の方へ行き「かわいいですね、鶯」と愛想よく言った。

 

 そして、鳥かごに触れたときだった。

 

「その手を下げよ」
 

 鶯が鳴いた。いや、言った。
 

 はっきりと低い、男の声だった。
 

 今になって、あの声は誰のを覚えたか、ようやくわかった。
 理鶯さんだった。

 

 なあ理鶯さん、あんたの血筋に、香港に絡んでる奴いませんかね?


 鶯の理とはよく言ったもんだと、そんな話。

 

 あの後Dとはそれっきり、あいつは元気にしているか。

 

 というわけで俺の話はここでおしまい。

 

 Guest :某コンフィ〇ンスマンJPヒロイン、D子さん