ぞろ目とった!はい、有栖川いきます!
 独歩から手首ネタが続いているっつーことで、俺も乗っかるぜこのビッグウェーブに、今回は俺の実体験じゃなくて、理鶯さんの話。許可はもらってる、ね、理鶯さん(うんうんとうなずく理鶯)。
 
 これは、理鶯さんがテントをはって、野営をはじめた頃の話だ。
 
 なれない土地だが、頑張ってやっていこうとどうにか自分が食べていけるもんを捕まえたり、作ったりして、へとへとになってテントに戻った時だ。
 
 青白く光る手首が、テントのちょうど真ん中に、ふわふわと浮いていた。
 
 俺なら腰抜かすけど、そこはさすが理鶯さん「何の用事だ?」と、手首に問いかけた。大きめの手のひらに、節がある太い指だったから、理鶯さんは男性のようだなと思ったそうだ。
 
「ここに来ても、小官が出来ることはなにもない。申し訳ないが」
 
 丁寧に、理鶯さんが言うと手首は「わかった」とも言うように、優しく理鶯さんの頭を撫でて、すっと消えてしまったそうだ。
 
 青白く光る手首は、それっきり出てこないらしい。
 
 というわけで、理鶯さん、ありがとうございます。
 俺の話はこれで終了です。
 
 左馬刻<理鶯はただ天然なだけで、さすがってほどでもねえと思う・・・・・・。
 銃兎<確かに。芋虫に話しかけるし・・・・・・。
 理鶯<???