こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。
問題を抱えているお客さんほど、本当に望む価値が手に入るのならば、多少高くても喜んでお金を出します。
だから、お店は、価値を伝えて、約束しなければいけないのです。
約束するためには、『価値を生み出すスキル』が必要になります。
今、約束できるスキルがあれば問題はないのですが、もしも、そのようなスキルがなければ早く身に付けなければいけません。
では、そんなスキルを確実に身に付けるにはどうすればいいのでしょうか?
そのためには、次の3つの条件が影響します。
それは、
◆(A)『個人の能力』
◆(B)『個人の行動量』
◆『(C)『周りの環境』
この3つです。
(A)の『個人の能力』は、『個人のセンス』と言い換えてもいいかもしれませんね。
そのため、センスが良い人は、比較的早くスキルを身に付けます。
だから、ずば抜けたセンスがあると、ずば抜けたスキルを身に付ける人も出て来るのです。
しかし、そのような人は、まずいません。
(B)の『個人の行動量』は、『行動する時間の量』と置き換えることができます。
スキルを身に付けるには、(A)の『個人のセンス』も影響されますが、それよりも、『行動する時間の量』の方が重要です。
つまり、どれだけセンスがあったとしても、『行動する時間の量』が少なければ、スキルは身に付きません。
逆に、例えセンスがそれほどなかったとしても、『行動する時間の量』が多ければ、スキルは確実に身に付きます。
<例えば>
『とても簡単なスキル』ならば、『約10時間』あれば身に付くことが多いです。
これは、毎日1時間することで、『10日間』もあれば、身に付く計算になります。
<『例えば>
『一般的なスキル』であれば、『約100時間』あれば身に付くでしょう。
これは、毎日1時間すると、『100日間』で見に付くことになります。
つまり、大体、『約3カ月前後』あればできるという計算です。
<例えば>
例え、『困難なスキル』であったとしても、『約1000時間』もあれば、身に付くと言われています。
先程と同じように、毎日1時間することで、『1000日間』かかるでしょう。
これを、毎日3時間すれば、『約1年』で身に付きます。
もうちょっと早く身に付けたければ、専門家にマンツーマンで教えてもらえれば、『約半年』に短縮することも可能なのです。
このようにして、『行動する時間の量』さえあれば、確実にスキルは身に付きます。
しかし、(A)の『個人の能力』も(B)の『個人の行動量』も、自分でできる人は、これで身に付くのですが、そうでない人は、次の条件が必要です。
それが、(C)の『周りの環境』になります。
環境とは、簡単に言えば、『関わる人』のことです。
この時、『行動する時間の量』は、(B)と同じだけかけなければいけません。
しかし、それだけでなく、次の2人の『関わる人』が必要になるのです。
それは、
◆(1)『お手本になる人』
◆(2)『話を聞いてもらえる人』
(1)の『お手本になる人』がいれば真似ができるので、こんな人が周りにいるだけで、スキルを身に付ける人も多いです。
しかし、いくら周りに『お手本になる人』がいたとしても、『自分は、あのお手本の人のようにはできない』と、諦めてしまう人もいます。
そんな人には、(2)の『話を聞いてもらえる人』がいるのです。
その人に、
・『今、どんな状況なのか?』
・『どんなことをしたのか?』
・『上手く行ったことは、どこか?』
・『上手く行かなかったのは、どんな時か?』
などを聞いてもらうのです。
このような『話を聞いてもらえる人』がいれば、上達が早くなります。
なぜなら、今の状況を共感してくれて、問題を共有してくれる人がいるだけで、安心するからです。
しかも、『できていることを自覚させてもらえる』ので、少しづつ自信まで付いて来ます。
だから、(C)の『周りの環境』では、(2)の『話を聞いてもらえる人』がいる必要が多いです。
そして、(1)の『お手本になる人』がいれば、スキルの上達が早くなると思います。
このように、スキルを確実に身に付けるには、(C)の『周りの環境』が良いことと、(B)の『個人の行動量』を確保することが必須です。
そういう意味では、(A)の『個人の能力』は、余程のスキルでない限り、関係ないと言えるでしょう。
このようなことを意識すると、求めるスキルをスムーズに身に付けることができますよ!
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
伊丹芳則