こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。
接客が上手なお店は、次の2つの目的がピッタリ吊り合っているところが多いです。
◆(A)『お客さんの来店目的』
◆(B)『スタッフさんの仕事目的』
(A)の『お客さんの来店目的』とは、『お客さんは、何のために来店されているのか?』です。
これは、分かっているつもりでも、なかなか理解していないろころが多いでしょう。
しかし、これが簡単に分かる文章があります。
それは、次の文章で、『お客さんの何気ない言葉』の中に隠されているのです。
◆『ありがとう、おかげで、とても〇〇になった』
この〇〇に入る言葉が、『お客さんの来店目的』につながることが多いです。
<例えば>
『とてもラクになった』
『とてもいい気持ちになった』
『とてもキレイになった』など
お客さんによって微妙に違いますが、この目的を叶えるために、お客さんは来店していると言ってもいいと思います。
そして、
『またラクになるために』
『またいい気持ちになるために』
『またキレイになるために』
再来店されるのです。
だから、『お客さんの来店目的』は、とても重要と言えます。
しかし、あまりにも何気ない言葉のため、聞き逃していることが多いです。
だから、意識して微妙な違いまで、聞き取ることをおすすめします。
一方、(B)の『スタッフさんの仕事目的』とは、『スタッフさんは、何のために仕事をしているのか?』です。
よく、『お金のために』とか、『生活のために』とか、『自分のために』仕事をしていると勘違いしているスタッフさんがいます。
しかし、本来は、『お客さんのために、仕事をしている』はずです。
そうしないと、『お金がもらえない』し、『生活ができない』し、『自分のためにならない』ことにつながります。
では、『お客さんのために、仕事をしている』とは、もう少し具体的に言うと、どうなるでしょうか?
それが簡単に分かる文章があります。
先程のお客さんから、『ありがとう、おかげで、〇〇になった』と言われた時、スタッフさんが、『お客さんに、〇〇してもらって、良かった』と、どのように思うかです。
この〇〇に入る言葉が、『スタッフさんの仕事目的』につながります。
<例えば>
『お客さんに、お役に立てて、良かった』
『お客さんに、喜んでもらえて、良かった』
『お客さんに、感謝されて、良かった』など
こう思ったのなら、『スタッフさんの仕事目的』は、『お客さんにお役に立つため』、『お客さんに喜んでもらうため』、『お客さんに感謝されるため』になります。
決して、『お客さんに、クレームを言われなくて、良かった』、『お客さんに、売ることができて、良かった』、では、ないはずです。
もしも、このような目的で、お客さんと接していると、ズレが生じて薄っぺらい接客しかできません。
そうならないために、(A)の『お客さんの来店目的』と、(B)の『スタッフさんの仕事目的』が、ピッタリ吊り合うように意識しなければいけないのです。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
伊丹芳則