こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。
お店で働いていると、日々悩みや迷いがあると思います。
では、なぜ悩みや迷いが生まれるのでしょうか?
『そんなこと考えたことがない』と言うかもしれませんが、簡単に言うと、『今までの経験』でない、『新しい経験』をしているからです。
どうでしょうか?
もしも、『今までの経験』で判断できることばかりでしたら、おそらく悩んだり、迷ったりしないはずです。
しかし、自分の意に反して、時代の流れと共に、世の中がどんどん変わっています。
なので、どうしても、『新しい経験』をせざるを得ないのです。
だから、悩んだり、迷ったりしてしまいます。
この時の対応が悪ければ、どんどん深みにはまってしまうのです。
では、どのように対応すればいいのでしょうか?
それは、『本来の自分』は、『次のどちらなのか?』をハッキリと意識することです。
◆(A)『現在の自分』
◆(B)『成長した自分』
あなたは、どちらが『本来の自分』と考えているでしょうか?
この質問をすると、若い人ほど、(B)の『成長した自分』と答えます。
なぜなら、働くことにおいて、まだまだ、『今までの経験』が浅いからです。
そのため、もっと『新しい経験』を積み重ねて、成長しようとします。
なので、たとえ時間が掛かっても、『成長した自分』が『本来の自分』であると信じたいからです。
ただ、この先が次の2つに分かれます
それは、
◆(B-1)『手間がかかっても結果が出るまでやり続ける人』
◆(B-2)『できるだけラクに簡単に結果を手に入れたい人』
(B-1)の人は、『とにかく前に進むこと』を意識しています。
そのため、失敗も多くしますが、経験と共に成長して、やがて『本来の自分』を手に入れることでしょう。
(B-2)の人は、『ちょっと壁にぶつかると、違う手段を手に入れること』を意識します。
そうすると、失敗するごとに次から次へと手段を変えるので、やり続けることができず、結局良い経験ができなくなるのです。
そのうち、あきらめて何もしなくなるでしょう。
何もしないと、成長もしないので、『本来の自分』は願望に変わってしまいます。
一方、年配の人はどうかと言うと、(A)の『現在の自分』が、『本来の自分』と答える人が多いです。
年配の人は、すでに多くの経験を積み重さねています。
そのため、『今までの経験』だけで、十分判断できるのです。
そうなると、『新しい経験』は必要ないと、思い込みます。
確かに、分からないこともないです。
しかし、『人生100年時代』と言われている今、『今までの経験』だけで、本当に判断できるのでしょうか?
もちろん、全ての『新しい経験』を受け入れる必要はないと思います。
それでも、『新しい経験を取り入れて、成長して行こう!』という意識を持たなければ、そのうちついて行けなくなるのです。
そうなると、『昔は使えたが、今は使えない人』になってしまいます。
そうならないためには、『今までの経験があるから、それでいい』と考えず、『今までの経験があるけど、それだけではダメ』と意識して欲しいのです。
『本来の自分』は、『現在の自分』ではなく、『成長した自分』であるとイメージして下さい。
そして、たとえ手間がかかっても結果が出るまでやり続けようと思って下さい。
そうすると、今の悩みや迷いが小さくなって、だんだん解消して行くはずです。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
伊丹芳則