こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。
なぜ、『数字』を調べるのでしょうか?
それは、『数字』が事実を示して、ウソをつかないからです。
例えば、売上げを上げるために、沢山のお客さんに最適な価格で商品を売ったとします。
その時、『いろいろな事情』を踏まえた売上げの結果が、『数字』です。
ここで言う、『いろいろな事情』とは、お客さんやスタッフさんの解釈が混ざっています。
例えば、『お客さんに、こんな事情があって、売れなかった』とか
例えば、『お客さんに、こんな事情があったけど、このようにしたら、売れた』とか
売れた、売れなかったの解釈は様々です。
しかし、どんな事情や解釈があったとしても、『数字』は、結果の事実だけを示します。
ある意味、『数字』は冷たさすら感じるのです。
でも、『数字』には、解釈などの主観が入らないので客観的に見比べる時には、とても便利なツールになります。
では、そんな『数字』を使って、何を見比べていることが多いでしょうか?
『数字』を見比べる上で、どうしても気になるのが、『悪い数字』です。
昨年同月と比べて、『どこが、どれだけ悪いのか?』、『誰が、どれだけ悪いのか?』が、どうしても気になります。
このように、『数字』で、『これだけ悪い』と言われたら、何も言い返せません。
なぜなら、『数字』は客観的な事実だからです。
事実の前では、どんな解釈も言い訳になってしまいます。
どうでしょうか?
このことが分かれば、『数字』をもっと上手く使うやり方があります。
それは、昨年同月と比べて、『どこが、どれだけ良かったのか?』、『誰が、どれだけ良かったのか?』を、『数字』で示すのです。
そして、『どうして良い数字になったのか?』、その原因を教えてもらいます。
つまり、自慢話をしてもらうのです。
単なる自慢話でなく、『良い数字』の裏付けがある自慢話なので、イヤな感じになりません。
なぜなら、『単なる事実の説明』をしているからです。
こうして、『良い結果の原因』が分かれば、『その原因に対する対応策』を、他のお店や他のスタッフさんにやってもらえれば、『良い結果』が再現されやすくなります。
では、あなたは、どれだけ『良い結果の数字』を知っているでしょうか?
例えば、
◆売上げだけでなく、客単価が高いお店は、どこだろうか?
◆来店回数が多くて、来店期間が短いお店は、どこだろうか?
◆新規客数が増えているお店は、どこだろうか?
などなど、これらの『良い結果の数字』を見つけることが大切になります。
なぜなら、『良い結果の数字』を上げたところに行って、『何をしたから、こんな良い結果が出たのか?』を聞きに行けるからです。
『何をしたから、良い結果につながったのか?』、すぐに分からない場合もありますが、聞かれたスタッフさんはイヤな気持ちにはなりません。
むしろ、『良い結果の数字をまた出そう』と、内心思うでしょう。
このように、同じ『数字』を見ても、『悪い結果の数字』と見るのと、『良い結果の数字』を見るのとでは、その後の結果に大きな差が出て来ます。
このような『数字の見方』を、知っておかないと損ですよ。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則