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縁切り日記

都内在住、元夜の世界の住人、現在はアタオカ発達障害、仕事ができなくても、コミュ障でも運だけでなんとか生きているメンヘラ子なし兼業主婦

父の葬儀は12月26日に一日葬として行われる事になった。

 

一日葬とは、通夜を行わず告別式と火葬を1日で行う葬儀形式で、最近多いらしい。

 

そして本来は告別式の後に初七日だけど、会場の都合なのか、父の葬儀は初七日の後になってしまった。

 

父の遺体は、母の意向により自宅に戻される事なく、葬儀場で会場に保管されることになったので、家族全員が葬儀まで父に対面する事はなかった・・・・。

 

葬儀当日、家族は早めに会場に到着、簡単な打ち合わせをした後に、棺の安置してある会場に通された。

 

久しぶりに見る父はただ寝ているように見えたが、横たわったまま動かない。

 

母の話では、浴室で遺体を発見した時は、唇が紫色だったとの事だが、普通の血色だった。

なんでも最近は高齢男性にもエンゼルメイクを施すらしい。

 

家族が清拭を行った後に、他の出席者達が入場してきて、葬儀が開始された。

 

親族、長年の付き合いの近所の人達、数十人・・・・父の兄弟姉妹達は全員亡くなっているが、その子供達が来てくれた。

 

中には会場まで電車で二時間程かかるのに来てくれた数人の姪

 

ほとんど会った事がないのに、今にも泣きそうな表情の甥

 

場面が変わる事に父の顔を見ては、込み上げてくる感情を抑えるかのような長男

 

父の顔を見ては、終始悲しそうな顔の長女

 

その中にいかにも義理で出席しました的な、仏頂面が二名いた

 

故人の妻と次女(ailureちゃん)だった😓

 

母は葬儀でぐらい泣くか、悲しそうにしているのかと思ったけど、そんな様子全くなかった・・・・・・

 

私も父の訃報を聞いた時に、なかなか寝付けなかったり、食欲も減ったけど、なぜか泣く事はなかった。

でも父の遺体を見れば、悲しみが込み上げてくるのだろう・・・・・と思ったが

 

見ても何も感じなかったひどい娘だ・・・

 

 

 

葬儀の前にスタッフの人が、母に「ご主人さまはどのような方でしたか?」と聞いたら

 

「人が嫌がることを言って楽しむ人でした」と気まずそうに答えた

 

「ご家族は奥様、お子様3名、お孫さまはいらっしゃいますか?」

 

「一人いますが、スノボーに行くとかで来てません」

 

スタッフの人困る「・・・・・(この家族って)・・・・・・」

 

母も私も父に関しては、一般的な遺族感情があまりない

 

控室で叔母が私に「お母さんはね、お父さんを浴槽から引き揚げた時に蘇生させようと、一生懸命呼びかけて叩いたのよ」と言ってくれた時にも

 

「・・・・・とどめを刺すためにぶっ叩いたんじゃ?」と答えてしまった

 

「・・・・そんなこと言わないの、お父さんはね、一番きれいな死に方をしたの、寝たきりになることもなく、誕生日に自宅でいきなり亡くなったの」

 

そう、父は自分の誕生日に急死したのだ

 

「次は叔父さんの番かもよ」

 

「誕生日が2月だから、もうすぐかな♪楽しみだわ~・・・・・」

 

恋愛結婚した夫の死を楽しみに待つ叔母(母の妹)って・・・・・

 

そしてお花入れが始まり、叔母は涙声で

 

「子供達がお世話になりました・・・・・・・・」と父の顔を触りながら呟いた。

 

長男は茎の付いた花を見て「鼻に刺してやれ」と言い、母に窘められた。

 

お花入れの時も母は事務的に花を入れているだけで、悲しみは見えず。

 

いよいよ出棺になり、棺は火葬場へ。親族は別途バスなどで火葬場へ向かった。

 

火葬場に入ると、父は既に火葬炉の前に置かれ、いよいよ最後の別れになった。

 

母は名残惜しそうな様子は全くなく、棺の蓋が閉められ、火葬炉の中に棺は滑り込まされた。

 

火葬中に控室で精進落としの料理が出され、献杯をした後に食べたのだが・・・・・・

 

正直不味い

 

冷めきっているので、もともと冷たい料理以外は、食が進まない・・・・・・

 

しかもこれで7,000円らしい せいぜい3,000円にしか思えないが、葬儀プライスだから仕方ない泣

 

約1時間程して、火葬炉の前に呼ばれた。

 

父が火葬炉より出され、当然ながら白骨だった

 

高齢なので、頭蓋骨はほぼ原形無し、足の部分はきれいに残っていた。

 

スタッフの人が「ご主人様は足が丈夫だったのですね」

 

白煙の上がっている遺骨

 

そこで次女が思わずした行動

 

父の遺骸に手をかざして暖を取った

 

母が「止めなさい」

 

「だってここ寒いんだもん」

 

「…お父さんは後ろを向いて、スーツの裾をまくって温まっていたけど」

 

アタオカ次女と言えど、そこまではやらないぞ

 

その後は拾骨の儀式、そこで母が爆弾💣発言

 

骨壺は青い綺麗な壺だったが、母が

 

「カタログで見たらもっと綺麗な色だったのよ、ああいうんじゃなくて、もっとこう・・・・・」

 

文句が止まらないので、長男・長女に窘められた。

 

その時の次女の胸中:「溺死だから水=海をイメージしたのかな?」※さすがに口にはしてない

 

 拾骨の儀式も無事終わり、無事葬儀は終了した。

 

きれいな会場で、スタッフの方達もとても感じがよく(感じが悪いのは故人の妻と次女のみ)葬儀はとどこおりなく幕を閉じた。

 

この後自宅で骨壺が安置され、次は四十九日。

 

無事に終焉しますように

 

葬儀の日の空