以前 私の知人の社長さんで、
信じていた長年の腹心の部下に
仕事の大事な土壇場で裏切られ、
ショックで体調まで崩してしまった方が居ました。

私自身は元が結構疑り深い性格なので
その部下だった人が 
大事な事で当てにすると 急に態度や言う事を変えそうなヤバイ感じの人だな~

と薄々気づいていたので 
「私はあの人、な~んか あんまり100%信じない方がいいと思うですけど…」とご進言しては居たのですが…。

なぜなら、その部下だった人本人は気付いてか気付かずか分からないけど、
表と裏で言ってる事180°違う人だったんです。
お客様の前ではものすご~く親切丁寧で頭が低いんだけど、
裏の会社内ではストレス解消とばかり結構ボロクソに言ってる人って居ますよね?

聞いてる自分の側は その人の味方で仲間の社内の人間だから、
自分が直接攻撃されてる訳じゃ無いんだけど

「この人立場が変わったら私の事もこんな風に言ったりするんだろうな~。」と思うと
ちょっと空恐ろしかったりして。

ただ、私は他人の事ばかりエラソに責められる立場なのか?と言うと
正直そうでもない

やっぱり私も表ではゴマすりまくって家に帰ったら愚痴大会、ってあったりするよな~と。。。
外で激しくゴマをすればするほど 家での反動が激しい気がします。
逆に外であんまりゴマすったりしなくて済む関係の人については 
家でその分気持ちの穴埋めする必要も無い。

多くの他人もそう、自分もそうならば
多分、こういうことって人間ならば誰でもあることなのかも。

その信用ならない部下だった人も
その人自体が悪い人だった というより
そういうストレスの溜まり方してたんだな~と。。。


ところで何かの本で読んだのですが、
「疑り深い人はなぜ疑り深いのか?」

それはその本によると、その疑り深い本人も
やっぱり同様に疑われるような怪しい行動をしがちな人だから、

だそうです。

どっひゃ~!
すいませ~ん!(汗)


自分の中に存在するものだから、他人の中に存在した時に見えちゃうって事ですよね。
「嘘つき」は他の「嘘つき」に敏感って事ですね。
同類だから同じ臭いを嗅ぎ分けてるって言うか。。。


そこで思うのです。

確かに私は怖がりだしヘタレだし、
怪しい人ヤバそうな人をすぐ嗅ぎ分けます。

で、何か悪い事が起こった時には 
「やっぱりな~。私はあの人ヤバイと思ってたんだよ。信じなくてよかった。」
な~んて胸をなでおろしたり
前出の社長に対して 「だから言ったじゃ~ん。」と
(ビビリなんで心の中だけで(笑))勝ち誇って言ってみたりした訳ですが


それでもきっと、
「他人の事を疑ってばかりの騙されない人生」と
「時々もろに騙されるけど、他人を信じられる人生」だったら

やっぱり圧倒的に後者の方が幸せなのではないかと。。。


前出の社長さんは、昔から沢山の人達に好かれて 自然に助けられて
段々持ち上げられて社長さんになった人。
敵もいるけど味方はもっと多くて強力なんです。
やっぱりお人柄なんだと思います

という訳で私も見習って精進しようと。。。


ところで、

「私は他人に対してひどい事や悪い事を考えた事など一度もありませんよ。
他人に損させて自分だけが得しようと思った事も無いし、
嘘をついた事もありません。
仕方なく嘘をつく時はほんの些細な嘘か、善意の嘘しかついたことないです。」


と、「私は完璧な聖人君子です。」みたいに言う人がいたら
その人だけは疑っていいと思います