どうしてわたくしは人間の形をして産まれてきてしまったのでせう

回りの人間は
わたくしのことをキ●ガイと御呼びになられます
頭のゼンマイがとれていると言う方もおりませう

わたくしには人間というものがわからないのでございます


よく、わたくしはわたくしに嘘をつきました

わたくしはわたくしを守るためにも嘘をつきました


わたくしという存在は嘘で塗り固められやがて人間ではなくなりました

いえ、元々黒い井戸に住むまやかしだったのかもしれませう


かあさま、貴方に頂いた極楽鳥は手のひらで息を引き取りました


とうさま、貴方へと差し上げた鳥籠には誰が入っているのでせうか



産まれたところにかえりとうございます


『恥の多い人生を送ってきました』




『産まれてきて』




ごメんナサい
「ねぇ、0?4がいないの」


「そうだね、1。9もいない。」






1#2#3#(雑音)5#6#7#8(雑音)#10


笑い声
泣き声
叫び声






静かになっては世界が抉れて


逆さになった針の穴を白がゆっくり通りすぎ


刺しては激痛
眠りは浅く


目蓋の裏には虫がいた



「白の中に生まれた僕らは色と言うものを知らなくて」


「唯一手にいれたその色を」


「4、と」

「9、と」


「名付けました」







1#2#3#(雑音)5#6#7#8(雑音)#10


笑い声
泣き声
叫び声







うるさくなっては体がえぐれて


正面むいた顔の上布がきつくまかれて
痛くて



しめては鈍痛
息は荒く


目を開けば
そこには…(自主規制)




「色を手にいれた僕らは嬉しく」


「“4”と“9”が大切で」

「それが壊れて」


「戻らない」


「そんなことは」


「許さない」



《笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑》



1#2#3#(雑音)5#6#7#8(雑音)#10


笑い声
泣き声
叫び声



―――静―――


《鼻唄》


《足音》


近づく


近づく


近づく




止まる



……ギィィ



《開錠》




「やぁっと…」



「迎えに来た」



がしゃん。




《閉幕》