このブログの最後から3年くらい経過している。

その間に、大学院を修了し、結婚をした。

生活と、仕事。きづけば、うまくこなすこと、に、支配される。

もちろんうまく立ち回ることは大事。

でも、それだけになってしまったら、虚しいことに気づく。
ものすごい久しぶり。

最近、書いてないなあって思って、開いた。

Twitterは本当に、その瞬間のつぶやき。

頭の整理にはならない。

手帳には、仕事のスケジュール。

スマホには、生活スケジュール。

普段持ち歩くノートには、仕事含めた生活のTodoリストがほとんど。

思考の整理は?

いつも、それ以外のことを、自分はブログに書いてきたんだなあ。

だから、なんか書きたい。

そう思った。
「経済を物差しにする考え方、もうやめない?」


昨日、映画「アーロと少年」を見に行ったんだけど、Twitterにも辛口のつぶやきをしたんだけど、どうにもまだ腹の虫が収まらないので(苦笑)、ここで。

決して、悪口を書きたいとか、批判をしたいとか、そういうことをしたいわけじゃなくて、

この映画を、いいよねっていう世の中の風潮とか、ヒットする!みたいな世の中の流れみたいなものを、感じながら観に行ったわけで、期待感もあって観に行ったんです。

素敵な映画を見たいなあと。

その上で、素直な気持ちで見たから、まっさらな気持ちで見たから、それゆえかもしれないけど。

観た直後に思ったことは、

「お金の匂いがする。」
「ヒットしたい、儲けたいという企画側の意図しか後味が残んない。」

つまりね、「感動するから、いい作品だからヒットする。」という論理の逆を感じたんです。

「大ヒットしたいから、いい映画だねって言われたいから、こういう話にしよう。」っていう、大人のやらしい部分が臭う。

例えば、こうすれば笑ってしまう、とか、こういう展開で、このシチュエーションなら泣いてしまうっていうパターンてあるじゃないですか。
確かに、笑うし、涙は誘うよ。でも、それって作品の本質と関係ないものだったら、このお話に心を打たれて、とか、登場人物に感情移入して、とかとは違う種類のものになっちゃう。

物語がものすごく、残念。
主人公は、恐竜と人間の子なんだけど、別にこの子たちじゃなくても良くない?っていうストーリー。
キャラクターの造形にはこだわっているけど、中身がない。
個性がないっていうのかな?そのキャラクターらしさとか、そのキャラだからこその味わいみたいなのが、全然ない。だから、感情移入できない。
監督は、恐竜が絶滅しなかった地球をテーマにして、考えたお話みたいだけど、なんでそういうテーマにしたの?その面白さとか、良さとかが、全く伝わってこないし、話に生きてない。
話題作りとしては、とっかかりとしては興味は引くけど、それ以上の意味が無い。
お話に深みがないから、当然感動もしない。ていうか、できないんですわ。
だから、笑う&泣くのシチュエーションの幕の内弁当的な手法で、持ってく感じになっている。
人の心ってそんな単純じゃないです。
だから、この映画がヒットするのはいいけど、いい映画って総合的に言えるかといったら、言えないですね。

物語とか、アートってそういうもんじゃない。いい作品であれば、大ヒットするかはわからないけど、例えば自分の子供ができたら「見せたい」って思うかとかさ、他の人に紹介したいかって思うかとか。
そういうところに、現れるじゃないですか。

もしかしたら、監督は大ヒットしたくて、作ったのかもしれない。それならそれでいいんじゃない。
でも、そういう志で、仕事してるとしたら残念だから。

良い映画=大ヒット=儲けました じゃないよ! そういう経済を物差しにする考え方を、子供に夢を与える世界にまで浸透させて欲しくないから、こういうブログ書いたのかもしれない汗

最後に、この映画の素晴らしかったところを書いて終わりにします。

CGのクオリティーは、ものすごい!特に、自然描写。実写かと思うほどの出来栄えで、自然の美しさや恐ろしさの表現は物凄かったです。ここまで描いてるCGアニメは初めて見ました。

おしまい。