aikoは自傷行為のことをずっと考えていた。
恋愛で躓いた時は必ず、と言っていいぐらい。
発作のように出てきた思考があった。
彼はわたしが嫌い。
わたしは自分のことが嫌い。
わたしは誰にも愛されない。
わたしは生きている価値がない。
わたしは自分で自分を戒めないといけない。
傷つけて、痛めつけないといけない身体。
そんな極端な想いを抱きしめながら
夜にずっと自傷行為のサイトや、自殺サイトを眺めていた。
リストカットしたあとの写真を見た時に怖くなった。
リストカットした人の本も図書館に行って、何冊も読んだ。
自分んを傷つけたいという気持ちがわかったり、わからなかったり。
そんな自分はおかしいと、思って。
絶対この話は誰にも言えなかった。
死にたい、自殺、リストカットはタブーの言葉。
だって、言ったらみんな、引いちゃうでしょ?
そんなみじめで、弱くてどうしようもない、わたしは
ネットの世界に逃げていった。
その部分が見飽きたら
次は風俗やAVを見た。
社会の闇の部分。
極道や、風俗、ソープ、デリヘル、キャバクラ、ホストクラブ。
人間のドロドロした性と欲望が混ざり合った世界をインターネットで検索しては
自分なりの妄想を膨らましていた。
その時のどうしようもなくなった、誰にも見せれない自分の居場所をネットで見つけては
ちょっとした安堵感を感じて
オナニーを睡眠導入薬として寝る日々が続いたこともあった。
20代は悲観的な人生に絶望しては、生きたいと願って、オナニーしていた。
どうしようもない自分がいた。
好きじゃないことをして、嫌いな人と会っては胃腸を痛め、苦しかった。
仕事の責任に押しつぶされて、本当にこの瞬間に消えてしまいたいなんて、何万回も思った。
わたしの存在価値なんて、どこにもない。
わたしの居場所なんて、どこにもない。
わたしを本当に愛してくれる人なんて、どこにもいない。
人生なんか、早く終わっちゃえばいいのに。
わたしが幸せになるイメージをしたくても、全然出来なかった。
そんな自分のことを嫌いだった。
なんで、こんな不幸な人生ばっかり生きているんだろう。
それが当たり前になって、生きている意味なんて見出せずにいた。
「生きている」という感覚を求めて「強い刺激」を求めた。
「生きている」という感覚を求めて、犯罪をする彼を溺愛し、セックス依存症になって、自分がコントロールする関係性を構築した。
「生きている」という感覚を求めて、感情的になって、わざと破局するきっかけを、自分で作っていた。
「生きている」という感覚を求めて、崖の上にたったことだってある。
わたしは、わたしという存在を認識して、肯定し、受け止めることがまったくできなかった。
でも、したかった。
苦しくて、もがいた。
何が正解かも、わからない。
自分に問うても、本心の答えが見えてこない。
愛されたい。
愛されたい。
愛されたい。
どんなわたしも愛してください。
お風呂で涙を流して、言葉にならない嗚咽をもらした。
そんなaikoの20代。
書いていて、久しぶりに思い出して、口の中に苦い味が広がる。
生きていくことがしんどかった。
生きていくことをもう止めたかった。
そういった想いをたくさん抱えてきたからこそ、
今、彼との幸せな時間を感じる度に。
あ、今日という今日まで生きていて本当に良かった。
と、安堵感を心の中で感じるのだと、思う。