※ネタバレはありません

昨日27日、キンキホーム共済の試写会に行ってきました。
作品は『ステキな金縛り』です。
主演に深津絵里、西田敏行、出演者では中井貴一、KAN、阿部寛、草なぎ剛、竹内結子、浅野忠信などが周りを固め(なんと、深田恭子や生瀬勝久、篠原涼子、市村正親(北大路欣也ではない笑)夫妻という豪華俳優が脇役に)まだまだ他にも豪華な出演者が顔を並べるこの作品。
三谷幸喜監督が10年の構想を経て作り上げたそうです。

一人の女性が殺害され、その旦那に殺人の容疑がかけらました。
その旦那に失敗続きで、後のない女弁護士が担当に就いたのです。
話を聞いていくと、なんと旦那にはアリバイがあるというのです!
しかし、そのアリバイというのが
『一晩中落ち武者の亡霊に乗られていて金縛りにあっていた』
というものだったのです。
弁護士は、落ち武者の里にある、旦那が泊まったしかばね荘に行き、真相を確かめることにしました。

アクの強い豪華な出演者と布石や伏線が張り巡らされた本作品。
今までの三谷作品と一味違うテイストになっています。

人と人との繋がり。
人を信じる、自分を信じる事の大切さ。

人として大事なことを教えてくれます。
そして、三谷幸喜らしいストーリーに構成がまた素晴らしい!
飽きのこないテンポよく進むストーリーに、先の読めない展開!
そして、スパイスのように所々に練り込まれた笑い所。

難しいことはしていないのに、なぜか深い。
笑えるけど、最後にホロッと泣ける。

氣になる方も、興味を持った方も是非、観ていただきたい作品です。

法廷サスペンスの要素を持ちながら、ヒューマンドラマのような感動を兼ね備えた、所々でパンチの効いた笑いをくれるコメディー作品である『ステキな金縛り』。
とてもオススメしたい作品です。


作品評価は4.1/5です。


※市村正親は出演していますが、北大路欣也は出演していません(分かる方には分かるネタです笑)
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まだ思い出さなくても涙が止まらない程に辛いですが、少し落ち着いたので再度日記を書き卸します。
かなり長文なので、閲覧される方は、それを承知の上で閲覧ください。


松本直樹と私が出会った(知り合いではないです)のは、95年のデビュー当時です。
プレイは激しいけど、ディフェンダーらしいディフェンダーだという印象でした。
周りに気迫負けしないというか。
そんな当時、マリノスではまだ定着してはいませんでしたが、存在感は抜群でした。
その後レギュラーに定着し始めた頃からは、96年のアタランタ五輪や00年のシドニー五輪にも選抜され、名実共に日本に広がっていったのです。
ちなみに年齢制限ありの五輪に複数回出場した数少ない選手でもあります。
トルシエ監督が采配を振るってからは不動のディフェンダーとなり、3バックの右を守り、日韓ワールドカップでも大躍進の中心を担い、世界にもその名を広めました。
FIFAのブラッター会長からも
『日本代表のディフェンダーとして、伝説的な選手だ』
と言わせる程でした。
後にボランチもこなす程のユーティリティさを開花し、ディフェンスの前で堅固な壁を作ることも少なくなかったのです。
09年には自叙伝『闘争人』を出版したりと、自らを語ることも多々あった。
07年の契約更新時には、マリノス経営難の為に年俸60%減を言い渡されるも、一回目の交渉で受諾。
09年シーズン後の契約更新に至っては、生涯マリノスでのプレイを希望したが、翌年に戦力外通告を受けてしまいました。
その際、サポーターが木村監督などに大抗議。
二万以上の署名を集めるが戦力外通告は取り消されなかった。
11年にはJFL(J2の下に位置するプロではないリーグ)の松本山雅に移籍し、ここでもACミランの伝説的なディフェンダー、マルディーニと同じ3番の背番号を背負う。
誰よりも情に厚く、誰にも負けない熱血漢で、退場や抗議も多々ある程。
怪我で長期欠場している選手や、退団が決まってしまった選手の名前や彼らに向けたメッセージを書いたアンダーシャツを着用し、サポーターへアピールするなど仲間思いな面も多々見せた。

マリノスを退団した最終試合後のセレモニーでは、サポーターへ向け
『俺、マジ、サッカーが好きなんすよ!
もっとサッカーがやりたい!』
とコメントし、松田直樹として悔しながら退団して行った。
マリノスで16年のマリノス生活を過ごしたが、生涯カズが憧れであることをいつも話していた。

『カズさんが引退するまで、サッカーしてたいです!』

彼の言葉を思い出すだけで、悔しさが込み上げてきます…。


彼の心拍停止で搬送されたという悲報を受けた時、耳を疑いました。
練習終了時のメディカルチェック時に
『やばい、やばい…』
この言葉を発した後、横になり搬送されたという話です。
そして、8月4日には、34年の人生に幕を下ろし…
熱くて、優しくて、誰よりも一生懸命な松田がなぜこんな目に合ってしまったのでしょうか?
これから新しい選手人生を歩みはじめ、これからの山雅を牽引していくはずの松田がなぜ死ななければならないのですか?
私には理解できません。

彼のプレイをもっと観たい!
彼の勇姿に熱くなりたい!
彼から力を貰いたい!

サッカーが好きで、サッカーが人生で、サッカーに全てを捧げてきた彼はまだ輝けるはずなんです。

涙が止まりません。

悲しくて、悔しくて、でもどうしようもなくて…。

ジョージ・ベストが亡くなった時も涙が頬を濡らしました。

だけど、この感情はそれ以上だと痛感しています。
きっと、彼が残した様々な偉業や遺産が心に満たされているからでしょう!
だからこそ辛いんです。
だからこそ悲しいんです。
だからこそ悔しいんです。

願いが叶うなら、
彼の笑顔をまた見たい!
彼の熱いプレイをまた見たい!
彼の魂をもっと見たい!
本当の価値って、なくなってから気付くって本当なんですね…。

他の方の日記で
『マリノスを退団して気持ちが萎えたんだろう』
といったような愚かな想像がありましたが、絶対それはない。
なぜなら、松田直樹の心には何にも負けないサッカーへの愛があるから。
むしろJ1まではい上がり、マリノスへ恩返ししたいと思っていたはず。
だからこそ
『今の目標は、J2へ上がることです。
そしてJ1に昇格しますよ』
なんて発言したんです。
サッカーを愛し、マリノスを愛し、誰よりも選手やサポーターを愛した彼が、勝手に限界を決めるはずがないって、松田直樹を愛する人なら分かっています。

彼から貰った熱い心やサッカー愛は全ての選手に受け継がれました。
全ての選手が松田直樹と共にいるんです。
これから第二、第三の松田直樹が現れると思います。
彼に憧れ、彼を目指し、彼のようになりたいと。
決して模範と言えるような選手ではありませんでしたが、人を魅了する魅力でいっぱいだったことは一目瞭然です。

人に愛され人を愛し、サッカーに愛されサッカーを愛した一人の選手が、一つのレジェンドになりました。

誰も決して彼を忘れることはありません。
それは、松田直樹がいつまでもサッカーと共にあるからです。
私は一生忘れません。
松田直樹を愛し、敬い、感じているからです。

多分、私は明日もいつも通りの朝を迎えることでしょう。
明日からもいつものような毎日を過ごすことでしょう。

彼の分まで生きようなんておこがましい、愚かなことは言いません。
だけど、これからサッカーを観る度に、彼の分まで熱く楽しみたいと思います。

サッカー馬鹿の私にできる、それが一番の彼への最高の謝意だと思うからです。


松田直樹選手、サッカーを愛してくれて、素晴らしいサッカーを見せてくれて本当にありがとうございました!

これからは天国で大好きなサッカーを楽しんでください。


2011年8月4日(木)
【ゴールデンスランバー】

私は仙台が大好きです。
地元だからだけではありません。
近県に比較し都会と言われますが住みやすく、仙台ならではの催し物や産物。
そして生活する様々な人達です。

ゴールデンスランバーは、中村義洋監督がそれらを守り、伊坂幸太郎の名作を色濃く照らし出してくれた末に作り上げてくれた作品だったと思えました。

私が青柳雅春を見た風景は、ごくありふれた仙台の景色でした。
しかし、青柳雅春が見た風景はどうだったのでしょうか?
普段見慣れた景色も、さり気なく過ぎ去った景色も、全て違って見えたことは、きっと視聴いただければ一目瞭然です。
走り、隠れ、時には抗い、ひたすら逃げます。

原作からは想像するしかない逃走劇がそこにはありました。

勿論、原作から割愛されている点もあります。

セキュリティーポット

森田森吾の森の声

前園さん

他にもいくつかありましたが、それ自体は現実的に、視聴者が世界観に溶け込めるように監督が考えた結果だと理解できました。

それを補って余りある程に中村ワールドが繰り広げられています。

緩急のある流れ、
所々に散りばめられた笑い、
そして、青柳雅春になれるかのような臨場感。
原作を好きな方、原作を知らない方、問わずに楽しめるはずです。

そして、この作品から伝わるテーマは森田森吾や青柳雅春が口にした
【信頼】
だと言えるでしょう。
最後に残った武器が信頼…。
信用ではありません信頼です。

人としての絆や愛には信頼が必ず付きまといます。
もしかしたら、孤独な彼を助けたのは
【信頼】
だったのかもしれません。
そんな信頼を是非肌で感じてください。

仙台発のゴールデンスランバー。
決して大きくない120万人都市で、小さな一人の男の、大きく長い2日間をご堪能下さい。
後悔しない程の出来栄えだと思います。

最後に、ナマイキテレビは実際の番組です(笑
サングラスの司会者は本間ちゃんという地元タレントです。
そして私「あいつ」が序盤にエキストラ出演させていただいております(笑

伊坂幸太郎が生み出し中村義洋が仙台のありのままを映し出した
【ゴールデンスランバー】
あなたにも観ていただきたい作品です。
私はやっぱり伊坂幸太郎も中村義洋も大好きですニコニコ

追記
劇中で出てきた花火大会は8日6~8日の七夕祭の前夜祭の5日に行われます。

モバゲー投稿より