ドイツ バイエルンの旅、つづき。
***
ドナウ河に架かる石橋、《Steinerne Brücke》。
ルイ7世の指示の下、11世紀前半に建てられたもので、
レーゲンスブルクでは800年以上にも渡り、
ドナウ河に架かる唯一の橋として往来を担いました。
12・13世紀に建設された、ロンドンやプラハに架かる石橋の
モデルにもなった物だそうです。
旧市街とを結ぶ、入口。
橋の半ばには、遠くを眺める男性の像があります。
彼の視線先に見えるのは、大聖堂。
ドイツ人の友人が、橋にまつわる伝説を教えてくれました。
石橋と大聖堂の建築士のふたりは、
どちらが先に完成できるか賭けをしました。
相手の進行具合を偵察する、石橋の建築士。
大聖堂に先を越されそうになった彼は、
3つの魂を差し出せば、賭けに勝たせてくれるという悪魔と契約。
そして、悪魔の力を借りて、先に石橋を完成させることができたそうです。
ちなみに、契約報酬の3つの魂。
石橋の建築士は、最後は悪魔をも騙して、
人間ではなく、犬と雄鶏と雌鶏の魂を差し出したんだとか。
(石橋の建築士が一番の悪いやつ?!)
今もなお大聖堂を偵察する、石橋の建築士。