ベルギーには、12月にふたつの大イベントがあります。

ひとつはクリスマス、そしてもうひとつはサン・ニコラです。

 

日本ではあまり聞くことがありませんでしたが、

ヨーロッパの一部の国では、クリスマスと並ぶ大きなイベント。

 

初めて耳にする私(たち?)のために

先日、学校の先生が説明してくださいました。

 

サン・ニコラ(Saint Nicolas)とは、現在のトルコにあたる町にいた

司教さんのこと。

借金で苦しんでいる家の煙突から金貨を投げ込み、

売春宿へ売られそうになっていた3人の娘を救ったことから

子供の守護神とされているそうです。

彼の命日である12月6日は、子供のための日。

 

12月6日、サン・ニコラは子供のいる家を回り

今年いい子にしていた子供にご褒美をくれるそうです。

子供たちは煙突の下にプレゼントを入れる靴下を置き、

サン・ニコラが乗ってくるロバのために、ニンジンを用意しておきます。

ベルギーでは12月6日の朝にプレゼントがもらえるんです。

 

サン・ニコラはサンタクロースの元となった人物サンタ

もともと12月6日のサン・ニコラ命日と、25日のキリスト生誕は

別のイベントでしたが、現在は纏めて祝う国がほとんど。

(クリスマスにプレゼントをする風習は、ここからきているんですね!)

でも、ベルギーと同様に、オランダ・ドイツ・オーストリア・スイス

フランスの一部では、まだ以前どおりの習慣が残っているそうです。

 

サン・ニコラとクリスマスを混同しないように、

12月6日を過ぎてから、クリスマスツリーを出すお宅も多いとのことツリー

 

     ***

 

Oh grand Saint Nicolas, patron des ecoliers

Apportez-moi des pommes dans mes petits souliers

Je serai toujours sage comme un petit mouton

Je ferai de mon mieux pour avoir des bonbons

Venez, venez, Saint Nicolas, venez, venez Saint Nicolas

Venez, venez Saint Nicolas, tra la la!

 

     ***

 

音楽をかけながら、先生はクラスのみんなに

bonbon(飴)を配ってくださいましたあめちゃん。

 

ヨーロッパならではのイベントを過ごすのも楽しいものですねemi