義姉の立場で苦悩している私にも、
韓国に義姉がいる。

三姉弟の長女という立ち位置も同じ。

思い悩んだ時、
彼女はどうだっただろう、私は彼女にどう思われていただろう、同じ気持ちだったのかもしれない、
と考える。

韓国人夫は、世間一般的には遅めの結婚だった。
私達の息子が産まれた時、
義姉の娘はもう大きく、義弟(と言っても私より年上)の娘は幼稚園か低学年くらいだった。

そして、義実家にとっての初・男児。
夫は長男。
それを継ぐ直系の孫の誕生だ。

ザッツ男の子孫フィーバー。

贈り物はバンバン来る。
帰省したらそれこそ、
私の実弟夫婦のように、何でもやってもらい、美味しい物ばかり毎日出てきて、
毎回胃腸がバグり、むしろ体調不良(^_^;)

(とはいえ、私は自分の下着を舅に洗濯させるなんて事はなかったし、手伝う素振りだけ!は見せていた(-_-;))
 
その様子を、義姉はどう見ていただろう、
常に動いていた義弟嫁(現在は離婚)はどう思っていただろう。

真意は分からないが、
韓国の家族達は皆優しい。
とてもウェルカムだ。
義姉の家に行けば、自分達の寝室を明け渡してくれる。
自分達はリビングで寝る。
そんな事ができますか?
私にはできない(TдT)

来日された時も、
韓国家族がしてくれる事と同じように、
何でも使って!
どこの部屋でも入って!
自分ちのように!
なんて気持ちにはなれなかった小さい女です。

勝手に冷蔵庫を開けて自由に飲食されてはイライラ。
畳の目も考えずに逆にガシガシと掃除機かけられてはイライラ。
トイレを、韓国のユニットバスのようにベタベタに使われてはイライラ。

こんな人間が、私の義姉のように、
実弟家族に接してあげられるわけがないですね(-_-;)


オルマ?イゲオルマエヨ?(これいくら?)と、
韓国の家族達はすぐ値段を聞く。
が、全くケチではない、むしろ大盤振る舞い。
いくらか聞くのはもう挨拶みたいなものだろうな。

いつも私に、何が欲しい?ポネジュッケ〜(送ってあげる)と言ってくれる義姉が、
定期的に要求してくる物がある。


万能調味料、創味つゆ。

お義姉さんの為に、私だって送ってあげたいよ、そりゃ。
3個くらいならね。

その数、15個。

・・・・・・・・・・・・。


韓国人夫が言う。
「ヨボ〜、カンジャン、チョㇺ サジョ」
(ヨボ〜醤油、ちょっと買ってくれ)
夫は〈つゆ〉が〈ちゅゆ〉になり、
毎回私に馬鹿にされるので、もうカンジャン(醤油)と言う。

なんでそんなにたくさん必要なの?
なんでそんなに減るペース早いの?

「나도 몰라〜」(僕もわからん〜)
飲んでるんじゃない?(笑)とさえ言う夫。

日本の創味つゆが美味しくて万能だから、
友達やご近所に教えた所、うちにもうちにも!となり(想像)、毎回15個。

さらに、ほろよいをケースで!とかお願いしてくる。
液体ばっか!!
重いのよー!

あぁほらほら、前半あんなに義姉を称賛していたのに、油断するとすぐ不満が口をついて出てくる。

ちょっとしたことなどに微塵も動じない、
おおらかな人間になりたい2023。

まずは新年会から。