「演武」とは、技の理想的な「掛け方」「掛けられ方」を表現したもので、芸術的かつ武道的でなければならず、実戦とは全く違いますが、演劇(=タテ)のように作り過ぎてはいけないといった難しさがあります
「受け」(=技に掛かって受身をとる側)が「乱取」のように反抗することはありませんが、「取り」(=技を掛ける側)に対して、決められた攻撃を本気でしているかということが求められます。
演武競技で優勝しようと思えば、「受け」と「取り」お互いの「気」を合わせることが非常に大切です。
「受け」と「取り」二人で飲みに行くとか、常日頃以上に交流を深めて、黙っていてもお互いが何を考えてるか解るくらいになるのが理想ですが、現実的にそこまで行きにくいので、「言霊(コトダマ)」=「言葉の力」によって「受け」「取り」の「気」を合わせて、お互いの「一体感」と優勝を目指して力を合わせていこうとする「気持ち」を高めるための儀式を行ってます。
関西学生大会、全日本学生大会、関西学生新人大会前の稽古でいつも適当な時期に演武競技出場ペアに儀式をやらせてます。
どんな儀式かといえば・・・
「受け」が『いっぱい投げてくれてありがとう』と言います。
続いて「取り」が『いっぱい受けてくれてありがとう』と言います。
続いてお互いに『優勝しような』と言ってハグします
(※『優勝しような』と言うより『優勝できた!ありがとう!』と過去形で言った方が良いです。)
これが基本形ですが、自分達でアレンジしても積極的プラスイメージなら全然OKです
これを上からやらされなくても自分達で演武の練習前にやってくれたら素晴らしいです
(普通の人間なら、恥ずかしくてできないことくらいわかってますが・・)
また、この方法はあらゆる人間関係はもとより、人間と動植物との関係においても応用できます。
私は、毎日植木鉢の植物に「いつも元気でありがとう愛してる」と声をかけます。
もちろん誰も見ていない時にです
今日の部活稽古て新人大会の演武競技練習前にやらせました。
本当はもっと早くやらせた方がよかったかも知れません。
どのペアも1週間前よりもかなり上手くなっていたので安心しました