何だ?

オレ、何を言いかけた…?

 

 

『渉はオレの……』

 

 

類「……今すぐ消えたい」

優斗「帰って来たかと思えば、いきなり何」

類「誰かオレを埋めてくれ、今すぐ」

陵介「おお…何かあったっぽいな」

類「もう泣きそうなんだけど…」

 

教室に戻って早々、オレは机に突っ伏した。

どこかに穴はないのか?今すぐ入りたい気分だ。

 

陵介「てか、渉は?一緒だったんだろ?」

類「……置いてきた」

優斗「何してるのお前」

類「…ごめん」

 

だって、あの場は逃げ出すしか……

 

陵介「おー、渉もおかえり」

 

渉?!

帰ってくるの早っ!!

 

類「っ…オレ、保健室!」

陵介「いや、お前は人間だ」

優斗「待って、今笑いそうになった」

類「そんなアホみたいな件いらないから!じゃあな!」

渉「あ、おい、類…!」

 

――入口に渉がいたような気がしたけど、そんなの気にしてられるか!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

陵介「…アイツおもしろいなー」

優斗「オレ的に陵介のツッコミがおもしろかったけど。発想が天才的」

陵介「だろ?」

渉「てか、類どうした?」

優斗「分からない。帰って来た時にはすでに死にそうだったけど」

陵介「埋めてくれとか言ってたぞアイツ」

 

陵介が笑いをかみ殺しながら言う。

 

優斗「何かあったっぽいのは見てて分かったけど、どうしたの?」

渉「…何か言いかけたと思ったら急に走って逃げた」

陵介「何かって?」

渉「さあ…最後まで言い切ってないから分からない」

 

優斗と陵介は顔を見合わせた。

 

優斗「…もしかしてだけど、すでにアイツの中で答えは出てるんじゃない?」

渉「答え?」

陵介「オレも思った。お前に対する気持ちにってこと」

渉「…それって、どんな?」

優斗「それは本人から直接聞きなよ。憶測でとやかく言うのはオレは好きじゃない」

陵介「だな。お前も、そうしなきゃ納得しないだろ」

渉「…ああ」

 

今、ここで色々話してても無意味だ。

類からちゃんと聞かなきゃならない。

 

陵介「今行っても逆効果だろうから、放課後まで待っててやれよ。オレらは先に帰っとくからさ」

渉「悪い、気遣わせて」

陵介「いいっていいって。ひさびさに優斗と二人でいられるしな」

優斗「…頼むからここでそういうこと言うのやめろ」

陵介「はいはい」

 

…この二人は相変わらず円満っぽいしな。

 

渉「…お前らのやり取り見るの抵抗ないけどさ、時と場所を考えろよ?」

優斗「オレはそうしてる。何も考えてないのコイツ」

渉「ここまで堂々としてたらむしろ尊敬するよな」

陵介「そういう時は素直にほめろよなー」

 

…とりあえず、放課後まで待つか。