フルート・オカリナの森田愛華です!
今日はおバカなブログではなく、
真面目なブログになりそう
(アホな話を聞きたかった皆様、ごめんなさいね!笑)
前のブログから日付が前後しますが、
2/11に結城アクロスにて行われたフルートファンタジーは無事終演いたしました。
ご存知の通り、
私、最強晴れ女故に
きっちり晴れ申した!
いやぁ、ありがとうございました照
本当に、たくさんのご来場をいただきました。
足をお運びくださった皆様
結城市、関係者の皆様
いつも温かいホールスタッフの皆様
ありがとうございました!
この公演は私が学生の頃から毎年行われている恒例のコンサートで、結城市というのは私にとって第2の故郷と言いたいくらい、思い出もある大好きな場所です。
コンサートはスキップした年ももありましたが、卒業後もOBとして出演させていただいておりまた。
会社員をしていた時期は「唯一フルートが吹ける機会」だったり。
昨年も公演予定でしたが、コロナの影響で直前で中止となりました。
私個人としては、数年前からOB会の事務的な役割をいただくようになり、演奏外の部分でコンサートに関わるようになっていました。
それもあって、去年の中止は堪えました。
皆さんと準備したものが無駄になったとは思わないけど「次はできるのか?」不安で、生の演奏を届ける事に対して悲観的にもなりました。
今回の公演も本当にたくさんの方の力で成り立っていたと思うし、オミクロンが広がったタイミングでリハーサルが始まることになり、タイミングとしては最悪。
変更や対応に追われる事もあったし「本当にできるのかな?」と不安に飲み込まれそうになったり。
各人に事情があるし、考え方もそれぞれ。
「最善」というのも状況によりけりですから。
どのような選択だったとしても目指す方向は同じなんだよね。
でも、どうしてもご意見やご心配をいただくとコンサートをやる事がなんだか悪い事のように思えてきたんです。
凄まじい被害妄想(笑)
もちろん、コンサートやるなんて××だー!なんて直接的な事は言われていないですよ!
ナーバスになっていると人間って面白いくらい悲観的になるよね
そんな気持ちになったりしたもんだから
お客様からの拍手
客電が上がったステージから見えるたくさんのお客様
マスク越しでもわかるお客様の笑顔
それを見てようやく曇りなく
「コンサートをやって良かったんだ」と思えてホッとしました。
無事にコンサートができてうれしかったですね。
すごく良いステージだったと思います。
っていうコンサートのご報告(?)はここまでなんだけど、最近思う事についてもう少し書こうかと思うの。
もう少しお付き合いいただけますか?
◆
私は今、都心に近いところに住んでいて
「なんか牛タン食べたいな。牛タン・・食べたい食べたい食べたーい!」と急に牛タン食べたいマンになってしまっても近くのお店をスマホでパッと調べて、すぐに食べに行ける。
「この人の音、生で聴きたい!」と思ったらコンサートの情報を調べて、ちょっと足を伸ばせば公演に行ける環境に身を置いてる。
東京にいると、
欲しいと思ったら大抵のものは少し足をのばせば手に入る。
会いたい音も、一流の音楽に触れる機会も、少しお金を出せば手に入いる。
何より、あらゆることを「選択」することができる。
「自分で選べる」というのは本当に幸せなこと。
東京にいれば当たり前と思うかもしれないけど
選択肢が持てるということは、必ずしも叶うことではない。
結城での公演のアンケートで、たくさんの温かい感想をいただいた。
「元気になれた」とか
「フルートの音がキレイだった」とか
楽しんでいただけて本当に嬉しかった。
その中に
「地元ではなかなかフルートを聴けないから嬉しかった」というお声があった。
都心なら、
沢山の公演があるし、コンサートホールの数も充実してる。
誰の演奏で、どんな音楽を聴くかは本当にたくさんの選択肢を持つことができる。
選択肢の幅で考えれば地方に比べて格段に恵まれてる。
ましてや、今はコロナで遠出も簡単でないから
地方にお住いの方はなかなか自分が本当に触れてみたいものに触れる機会が制限されてると思う。
もっと言っちゃうと、
欲しくても手に入らないというより「選択肢すらもてない」という事もある思う。
地方に住んでいる事で機会を失うという話ではなくて
環境によって、「デフォルトの選択肢の幅が異なる」のは事実だよねって話。
学びたいと思えば行動すればいいけど
そもそも学びたい!と思うキッカケ自体も環境によって差があるという事。
知って、触れて、やってみる。
裕福だから、
家庭環境に恵まれたから、
時間があるからとか、そういう話でもなくて。
そもそもまず「知る」という機会がなければ
その楽しさや美しさ、素晴らしさを知らずに生きていく事になる。
そう思ったら私はフルートやオカリナという楽器、
音楽の楽しさを知るチャンスに恵まれていたのだと思った。
幼い頃、習い事をたくさんさせてもらった。
水泳、そろばん、絵画、書道、新体操、ピアノ...
ぱっと思い出せるだけでもこれくらい。たぶん他にもやってた。
両親は私に知らないことに触れるキッカケをくれたんだなと思う。
習い事のおかげで
できるようになった事、楽しめる事、ちょっぴり秀でた能力が身についた事がある。
でも一番大切なのは能力が身についた事よりも
色んな事を知って、触れる中で、自然と夢中になれる事を選別してきたように思うの。
色々やった結果、フルートが1番楽しかった。
だから、これだけは続けたいという一心でやってるんだと思う。
今の時代は、インターネットも当たり前に小さい頃から使うし
何よりこのコロナの時代でオンランでできる事・選択肢も急激に増えた。
自分もオンラインの恩恵を受けてる。
それでも、やっぱりライブとオンラインが違うという事もよくわかってる。
オンラインで受け取れる機会が増えた事は
私が生きている業界に関して言えば可能性が広がったと思う。
基本的には「良い事」が増えた。
気軽に、簡単に、身近に「キッカケ」に触れることができるようになったのは間違いないから。
生の「音」を扱う演奏家にとってオンラインで行う試みは
ある意味「種まき」でもあると思う。
その先に、本当に届けたい「生演奏」につながると思う。
種がより広く蒔けるようになったから
きっと咲かせることができる花が増えたと思いたい。
受け取ることを考えたら、都心にいる事は無条件に選択肢が広がる事になるけど
届ける立場で考えた時に
普段生の音を受け取る機会が少ない場所で生演奏を届けたり
音楽活動を行うということは、すごく意義深いことだと思う。
そんな事を最近考えてるんだよね。
自分が好きな場所、地元、私の音を聴いてみたいと思ってくださる方がいる場所。
遠くの人にこそ「生」の音を届けることができたら、どんなに嬉しいかな?
考えたら、また自分がやりたいことが見えてきた!
でもね、「届ける」「受け取る」と言ったって
どちらかに属するわけではなく、私も「届ける側」であるし「受け取る側」でもあるんだよね。
むしろ自分の届けたい事実現するために
一流のもの・自分がトキメクもの・興味があることを受け取りに行く必要がある。
だから、結局一番いいのは
自由に行き来できる環境。
もし私がたくさん動いてキッカケを配れる機会が増えたら
誰かにとって新しいキッカケになれる可能性も増えるということ。
それって何より私が嬉しいし、楽しそう。
演奏が良かったとか
知らない曲だけどとても素敵だったとか
ブログが面白かったとか
そういう声って本当に嬉しいんだよね。
今まで色んな感想をいただいてきたけど
「フルートやオカリナを初めて生で聴いた。音がきれいでビックリした!」って言われることもあって
私の演奏がこの人の「はじめて」になったんだと思うと
すごく貴重で奇跡のような話だよね。
この地球に生まれて、あまたいるフルーティストの中で
最初にその人の目の前に現れたのが私なんだよ?
そんなアメイジングなことないよ。
「ここで演奏できてよかった」と心から思うよね。
運命感じちゃうよね。
森田をきっかけに知った音楽を、練習しはじめたよ~とか
あんたの演奏聴いてやってみたくて楽器をはじめたよ~なんて言われた日には飛び上がって喜んだ。
誰かのキッカケになれるという事は本当に嬉しい。
プロとしては、勝手に少し責任を感じる部分はあるけどね(笑)
そんな、ちょっと真面目な森田の最新脳内をお届けしました!
週末にはいよいよ春めいてくる予感?
実は今月待っていた審査がいくつかあって・・・
春にはまた新しいことをお知らせできると思いますので、どうぞよろしく
ちょっと聞いてみたいのですが、例えば
・うちの近くに来てくれるなら聴きたいよ、とか
・音楽ホールやサロンはあるけどフルートやオカリナの公演は少ない、とか
アイディアがある方は地域含め気軽に教えてほしいです。
行ったら必ず聴きに来て!とか交通費払って!とか言わないんで(笑)
よろしくお願いします
おまけ
結城の公演は元子ちゃんも一緒でした
大学の同期も聴きに来てくれした
長野で元子ちゃんにいただいたバレンタインチョコが可愛すぎた
さくらラテが大好きで、気分転換に飲みにでかけた


角野隼人さんのファイナル公演へ。
来月も充実させたい!